無痛


 「見るだけで病を当てる」と言われる医師・為頼。
彼の元へ訪ねてきた一人の女性から、ある依頼を受ける。
神戸市内で起こった一家惨殺事件をやったのは私だと、精神障害のある少女が告白しているので真意を確かめてほしいと。
為頼は精神科医師として事件に関わることになる。
姿を消した少女、執拗に元妻を追い掛け回すストーカー男、無痛症の男と、そして心神喪失で罪を逃れようとする犯罪者への憎悪を抱える刑事たちとの絡まり合う因縁。

 一家惨殺事件がきっかけで関わることになった人たち。
出てくる人物のうち、複数の行動が不気味すぎて投げ出したくなる。
そして事件は解決しても安心できない状況のままなので、読後ももやもやと不安が残ってしまう。

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