2016年06月21日 読了
17歳の時に出会ったピアノの調律師に魅せられ、その道を選び取った主人公の外村。
見習いとなり、色んな調律師やピアノと出会い、成長していく物語。
人生を決めることになった板鳥との関係は、高殿 円の「上流階級」と似ている。
穏やかで的確な指示、指針となるべき言葉は確実に外村に届き、悩み迷った末に答えを見つける。
さらりと読めて気持ち良い。でも終わり方がやっつけのよう。
そして、羊はあちこち出てきて馴染み、納得できる出来事も多いが鋼はどこに?
『田舎の紳士服店のモデルの妻』ではとてもがっかりしたけど、こちらは比較的いい読後感。
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