ボス・イズ・バック


2017年09月07日 読了
 泣く子も黙るご面相のヤクザ組長・山虎が突然出家するという。
そんな裏稼業のところから仕事を貰ってやってきた探偵は、メシの種がなくなったら大変と、なんとかやめさせようとする。

 坊主の癖に金と女が大好きで常に何か企んでいる和尚や、ちょっとした悪事など平気でやってのける悪徳刑事がいたり、山虎の凶暴な愛犬ベルちゃんも含め、個性が強くて胡散臭い者ばかり。
ハードボイルドとは言っても、クスリと笑える部分が多くて明るくさらりと読めて楽しい。

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髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)


2017年09月05日 読了
 クリミア戦争から祖国への帰途、エドモンド・ニーダムと戦友であるマイケル・ラッドは、奇妙な使命を負う。
瀕死の青年を彼の母の実家まで送り届けてほしいというものだった。
その名も奇妙な「髑髏城」。

 昔の翻訳小説のような文体と流れで、上流階級の不可思議な人物と依頼に興味はわくが、どことなく話も読め、特に印象深い部分も残らず、さらりと読み終わる。
シリーズになっているらしい。

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囚われの盤


2017年09月02日 読了
 かつて師と仰ぎ、信頼し、許嫁として恋していた相手に裏切られ、仇を打つためだけに生きてきた盤。
旅をしながら彼女を探し続け、やっと見つけてチャンスを得たと思った時、彼女もまた強い意志を持って自分のそばにいたのだと知る。

 話のほとんどが逃げ、旅をし、苦難を受ける日々で過ぎる。
憎しみとはいえ、それほど強く長く思い続けた相手に出会った時、自分はどうなるのか。様々な力に翻弄されながら生きる盤の旅は、もっと充実した日々であったはずなのに、割とあっさり読み進められてしまう。物足りなさが大きい。
そういえば前作の「小旋風の夢絃」も、読んだことは覚えているのに内容はさっぱり記憶にない。

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瓦版屋左吉綴込帳


2017年08月30日 読了
 わずか10か月で姿を消した写楽。
その彼が、瓦版屋をしていたという設定の本作。
左吉とその弟子・孫次がいち早く仕入れたネタを、ただ瓦版にするだけではなく、事の顛末まで自分たちで見つけてしまうという、探偵ばりの大活躍をする。

 巷で起こる、殺しや盗まれた富くじの行方など、あっという間に瓦版にして売りさばく左吉。挿絵は一つもないのに、鮮やかで生き生きとした絵が目に浮かぶ。

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最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常


2017年08月29日 読了
 才能を武器に日々奮闘する天才たちの日常。
藝大に通う妻の不思議な言動に興味が湧き、藝大に忍び込み、いろんな人にインタビューした、半分ドキュメンタリーな話。

 一つの事を専攻し、突き詰めている人たちは、そうじゃない人から見たら変人にしか見えない。濃い個性と考え方が楽しい。
違う事を学んでいる大学はどこでもそれなりに興味深い不思議さがあるが、頭がいい人達はもっとすごかった。
何かを極めようとすると、もっといろんなことが知りたくなり、どんどん専門から遠くなってしまったり、広がったりする。とても4年じゃ足りなさそう。

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北斎まんだら


2017年08月25日 読了
 信州小布施の豪商、高井家の惣領息子・三九郎は、在所で婚約者も決まっている身ながら江戸へやってきた。
あの葛飾北斎に師事するためだ。
ところが、癖の強い北斎と娘のお英に振り回され、二人を知るほど絵師となることから離れていく。

 北斎とお英の個性が強くて引き込まれる。
二人を知るうち、三苦労は自身の生きざまを決意するに至るが、最後は妖でごまかされた気がしてとても残念。
そんなくだりがなくても十分面白いのに、そこで白けてしまった。

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サーベル警視庁


2017年08月23日 読了
 明治38年。誰もが日露戦争の行方を見守る中、帝国大学の講師が殺された。
警視庁第一部第一課の面々は、私立探偵だという西小路を操作に紛れさせ、被疑者の割り出しに向かった。

 明治、警察の組織が何度か改変され、政治的なしがらみが強い中、次々と起こる手口が一致した殺人。
連続殺人として捜査が始まったものの、他所からの圧力や政治的背景についての講釈が割と多く、少し堅苦しい。
捜査員たちの感じた違和感や推理が解決につながるのだが、それよりも立場と政治についての印象が強く、素直に楽しめなかった。

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去就: 隠蔽捜査6


2017年08月21日 読了
 大森署管内で女性の連れ去り事件が起きた。その後、殺人事件となり、捜査本部が立つ。
竜崎は淡々と自分の任務をこなそうとするが、竜崎のやり方に反対するものの横やりが入る。

 相変わらずの竜崎だが、もっと偏屈になっている。
自分では理屈が通り、最良の判断だと思っていても、それぞれの立場からの横やりにうんざりしていく。
安積班の速水と似たようなキャラクターもいて、メリハリはあるが、やっぱり他の刑事モノと区別がつきにくい。

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東京會舘とわたし(下)新館


2017年08月13日 読了
 上巻(旧館)とは打って変わって感動的な話が満載。
長い歴史の中で現代に近づき、人々の考え方が今に近づいてきた証かもしれないが、共感を誘うものが多かった。

 歴史ある建物はそれだけで感動を覚えるが、人々に誇りさえ与える。
そんな仕事をしてみたいと思ったり、関わってみたいと思ったり、素直にそれ(東京會舘)を見てみたい。

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東京會舘とわたし 下 新館 (文春文庫) [ 辻村 深月 ]
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東京會舘とわたし(上)旧館


2017年08月12日 読了
 大正11年、丸の内に落成した国際社交場・東京會舘を舞台に、時代時代で會舘に出入りした者たちの物語。

 1,2話までは、たいくつで面白みもなく、やめてしまおうかと思っていたが、3話目で少し興味が湧き、4話目で楽しくなってきた。
ずっとそこにある建物に関わった者たちが、どんな思いで過ごしたのか。

 ただ、仕事を趣味にできる者が感じる幸せの話が多く、良い話ではあるものの共感まではできない。

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東京會舘とわたし 上 旧館 (文春文庫) [ 辻村 深月 ]
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