ミレニアム 5 上: 復讐の炎を吐く女


 前作で人工知能研究の世界的権威バルデルの息子を助けたリスベットだが、その時の違法行為のせいで2か月の懲役を命じられた。
また、命を狙われているということもあり、最高の警備を誇る女子刑務所に収容されるが、そこでは囚人ベニートが誰よりも権威を誇り、看守さえ篭絡していた。
見過ごせないリスベットは、対決を決意する。
さらに元後見人のパルムグレンとの面会で、自らの子供時代にまだ秘密が残されていると気づき、ミカエルに頼んで調べ始める。

 この巻で、リスベットが最も信頼していた人物が殺されてしまう。
連絡を受けたリスベットは一見静かに聞いていたが、その実燃えるような怒りを押し殺していたのだろう。
また不審な人物が次々と出てきて、一市民となったリスベットだが平穏は遠いらしい。
いろんな不安と衝撃の予感をのぞかせて終わる上巻。