月面調査隊が発見したのは、真紅の宇宙服をまとった死体だった。
調査の結果、その人物はどこの所属でもなく、なんと5万年前に死亡していたことが分かった。
仮にチャーリーと名付けられた彼は、いったいどこから来たのか。
世界中の注目を集めながら続く調査で、次々とわかる新事実にもかかわらず、すべてのつじつまが合う結論が出せないまま、謎が深まっていく。
人類がいたはるか昔に死んだとされる人間は、何者なのか。
興味を引く設定で、楽しく読めた。
専門的な調査が綿密に行われていることを示すような難しい解説も多かったが、その分いろんな見方でどうすれば納得のいく結論が出るのかを考えだすのかと興味が深まっていく感じがした。
「猿の惑星」のような結末は物足りないなぁと思っていたら、大きく超えた結果で飽きなかった。
シリーズとなっているようなので次も読んでみたい。
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