2014年06月25日 読了
江戸で再会し、荒れ寺に住み着いて偽の和尚と寺男になりすました幼馴染の二人。
老け顔でお人好し、ちょっと頭の足りない三太と、ちゃっかり者で皮肉屋の弥吉が千里眼をうそぶき、うまく立ち回ってやってくる相談者から金をせしめる。
おおっぴらには言えないことをしている二人なのに、なぜか周りからは信頼され感謝される。嘘はついているけど人を殺さないし悪事も働かない二人はなぜか憎めない。
相談にやってくる夫婦も問題も多いけどそれなりにお似合いで、うらやましかったり悔しかったり。
右往左往する人間を上からからかうカラスがちょうどよく客観視してくれている。
|