おそろし 三島屋変調百物語事始


2013年09月21日 読了
 ある事件をきっかけに心を閉ざしたおちか。
叔父夫婦の元へ預けられ、やっとそこの暮らしに慣れてきたころ、叔父からある提案があった。

 世間の悲しく辛い昔語りを聞くことで、おちかは自分の心と対峙する。
いくつかの不思議で辛い話を聞きながらおちかは変わり始めるが、それぞれの話はどれも面白い。
でも最後、まとめとも言うべきところはなぜか子供向けの童話か子守唄のようで興醒め。
終わらせ方に悩んだのだろうか。投げやりな感じがした。

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視線


2013年09月18日 読了
 劇団員の夏帆は、様々な不安と悩みをかかえつつも、夢をかなえるためにバイトとして地図の調査員をしていた。
 その仕事で出かけた地区で、小学校の同級生と再会する。

 調査員としての仕事として建物の名前や表札を記録していただけなのだが、そこから思わぬ事件へとつながる。

 すべてがちょっとした愚痴と悪口であふれていて、読んでいて気分のいいものではない。しかもテンポ良く進むというわけでもないので読後感もいまいち。

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娘の結婚


2013年09月16日 読了
 今年26歳になる娘が、結婚を考えているらしいと気づいた。
なんとそれは昔住んでいたマンションのお隣さん。つまり娘の幼馴染だった。

 昔のお隣さんなら、家族全員よく知っている。普通であればそれなりに嬉しいもの。
しかし父親である孝彦は一抹の不安を抱えていた。

 大きな問題というわけではないけど、少しづつ積もる苦痛。
なんとなく癪に障るという、男にはわかりにくいだろう性質が、とてもよく描かれていて少しぞっとした。
 それでも、人の意見に惑わされず流されず、違った角度から見ている他人ではなく自分の方向から見てちゃんと判断することで、自信と余裕を持つことができるんだなぁと思えた。

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ちっぽけな恋 珈琲屋の人々


2013年09月14日 読了
 『珈琲屋の人々』続編。
東京でひっそりと営業している喫茶店のマスター・行介は、あることで人を殺したことがある。
未だ自分を罰し続ける行介の店には、少しわけありな客が集まる。

 行介の店でコーヒーを飲んだ人たちの人生は、少しだけ変わっていく。
暗くて辛い話がほとんどで、それらはたいていいい方向へと変わるけど、前作のような満足感はない。
後味が悪いのは、必要以上に描かれる行介の自虐の気持ちがうっとおしいから。

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猫は忘れない


2013年09月11日 読了
 知り合いのスナックのママに、「旅行に行くから猫の面倒を見て」と頼まれる。
エサをやりに訪れた<俺>は、彼女の死体を発見する。

 猫は知っていた。
ママの死の真相を突き止めようと動き始める<俺>。
からくりはあっけなく最後に語られるが、かなり意外な真相だった。

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輝天炎上


2013年09月10日 読了
「螺鈿迷宮」「ケルベロスの肖像」を別の視点から見た物語。
桜宮市のでんでん虫、桜宮病院の焼失から1年。Aiセンターを建設し、こけら落としのセレモニーが行われる東城大学病院。

 あの時何が起こっていたのか。

 「螺鈿迷宮」は正直なところあまり好きではなかったけど、こちらは東城大学病院との因縁もしつこいくらい書かれてあって興味をそそる。
立場が違うとこんな風に変わるものなのかと思い知らされる。

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クローズアップ


2013年09月08日 読了
 重要未解決事件を担当する部署にいる谷口は、ある殺人事件について調べてこいと上司から言われて動き始める。

 未解決事件を調べるのが仕事のはずが、今起こっている事件をも調べる羽目になったが、いつしかそれが過去の事件と繋がっていることが見えてくる。
事件をスクープしたテレビ局の記者がとてもいいキャラクターで、すべてを引っ張っている。事件としてはほかの刑事小説とかわりないが、このメンバーならきっとおもしろい側面から事件を眺められそう。

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GOSICKVIII‐ゴシック・神々の黄昏(下)


2013年09月08日 読了
 監獄<黒い太陽>に幽閉され、薬で朦朧としながら数日先を予言させられていたヴィクトリカは、母によって助け出される。
ロスコ―と共に国外脱出を図るが、それは古き生き物たちには困難な道であった。

 戦争によって別れたヴィクトリカと一弥は、また会える日を夢見て生きぬく力にする。
夢のような学園でおとぎ話のように始まった物語は、戦争というこれ以上ない残酷な現実の中で終わる。

GOSICKVIII‐ゴシック・神々の黄昏(上)


2013年09月07日 読了
 ヴィクトリカが誕生日に所望したのは、年の数の謎だった。
一弥は学園の中だけでは足りずに村にまで出て謎を探していたが、その村の様子がいつもと違っていることに気付く。

 二つ目の大きな嵐が近づいていた。
ヴィクトリカと一弥は引き離され、それぞれの場所で互いを思う。
これからどうなるのか、ヴィクトリカは嵐が去っても生きれるのか。

吾輩はシャーロック・ホームズである


2013年09月05日 読了
 自分をシャーロックと思い込んだ東洋人・ナツメ。
彼はワトソンと共にいかさま霊媒師の降霊会に参加する。

 ホームズとして振る舞うナツメの推理は当然あたっているはずもないが、滑稽なその姿にワトソンは付き合うことにする。
事件を解くというより謎をややこしくしているナツメの様子は筋もとおってないのに最後には解決してしまう。

 でもこの人のパロディはあまり上手いとは言えない。