

153 g


50 g

10 g
使用糸:ダイソー リサイクルポリエステル毛糸 (スモーキーピンク)
編み図:オリジナル
使用針:6号棒針

読書と手芸の記録


153 g


50 g

10 g
使用糸:ダイソー リサイクルポリエステル毛糸 (スモーキーピンク)
編み図:オリジナル
使用針:6号棒針
「誕生日」にいい思い出はない。いつも家族の割を食うように生きていた母が、最も割を食った日。
小学校で「お誕生会」が禁止になって苛立つ娘に、サプライズで誕生日会を開いてやろうとした父親。
3月11日に生まれた双子たちに、震災の悲劇があったことを知らせないようにしていた母親。
誕生日がただ楽しくてうれしい日だけじゃない人たちの、生き方を変えるストーリー。
誕生日をテーマにしているけど、一つ一つはもっと広い視野で描かれていて、親しくはないけど近くにいる人たちの物語。
誕生日は「誰もが自分自身と向き合う日」として、主に家族との関係を考えるものが多かった。
いろいろ納得もしたし、考えもしたけど、一番はやっぱり「男は皆、逃げる」かな。
高円寺にオフィスを構える銀田探偵事務所。
だが父は5年前、ある事件があってから仕事をしなくなり、代わりに母がペット探偵として家計を支えている。
そんなある日、フリーターの長女・凪咲は、父が仕事をしなくなったきっかけの事件の関係者から、うっかり依頼を受けてしまう。
ゲーム好きの長男・瞬矢を巻き込んで、凪咲は5年前の事件と父の出した結論の真意を知りたくなってしまったのだ。
「黒猫」シリーズにたくさん出てきた、ちょっと変わった視点からのたとえを混ぜた表現が、「黒猫」シリーズよりも控えめに配置されている。
話の腰を折らない程度に脱線する比喩が、どことなく冷めた目で家族を眺める凪咲の立ち位置や心情を表しているよう。
頭のいい子供が、解決できる時が来るまでの時間稼ぎをどうするのか、そして大人がそれに気づいたとき、父がどうしたのか。
謎が解けてもしばらく考え込んでしまう。



使用糸:大創産業 アクリルヤーン (10)
編み図:トラディショナルニット より
Vネックのアランセーター
使用針:8号棒針 454 g
小さな安らぎを与えてくれるシェルターのようなカフェで、10代と思われるとても奇麗な女の子に声をかけられる。
行く先もなく、帰るところもないと心細げな彼女を、恵は拾ってしまう。
恵自身も、都会から逃げてきたのに。
その出会いから始まる、守りたい事と逃げたい事の葛藤が、恵と彼女を行方不明にさせる。
豪快な整体師の先生のシリーズだったようだが、これだけ読んでも充分不自然じゃない。
過去に後悔を抱える姉妹と、同じく過去に因縁を抱える兄弟弟子。
そこにふわふわした一人の男が混ざった時点で、とても柔らかい雰囲気の物語となっている。
過去の重さに似合わない軽さであっさりと読めるところは良いが、すぐに忘れてしまいそうなくらいキャラクターたちの個性も軽かった。
海砂真史には変わった友人がいる。
敢えて学校には行かず、興味の向くままに暮らす、とても頭のいい友人・鳥飼歩。
バスケ部で2年先輩の鹿取さんと街で偶然出くわし、彼が突然疎遠になった友人とのことがずっと気になっていると聞き、真史はその相手が歩だと気づく。
二人を仲直りさせたい真史は、仲たがいの理由の謎を歩に聞くことにした。
なぜかとても真史を慕ってくる後輩の家が営んでいる洋菓子店が作った、お菓子の家が当たるクイズ、美術室での教師の不思議な行動など、日常の疑問が気になってつい歩に相談してしまう真史。おかしな謎と不思議なふたりの関係。
「探偵は教室にいない」の続き。
中学生のくせにやたら頭が良くて、素直じゃない歩の素顔がちょっと覗く瞬間がいくつかあり、それを見るととてもうれしくなる。
興味のある事だけに反応する歩だが、決して冷たいわけじゃないし、ちゃんと真史のことや周りの人たちを気遣ってくれるから、近づきたくなる真史の気持ちがよくわかる。
彼が大人になったらさぞ憎たらしい探偵になるだろう。
愛知県警捜査一課、通称“氷の女王”こと京堂景子警部補は、頭脳明晰の優秀な刑事。
彼女の一言で現場は緊張し、くだらないおしゃべりは一瞥で止める。
だが、そんな彼女は家に帰るとイラストレーターの夫に甘えるツンデレな女だった。
そして、料理の上手な夫・新太郎は事件の話を聞いてさらりと真実を察してしまう名探偵で、二人は食事の合間に謎解きをする。
おいしそうな料理と紅茶の香りが漂ってきそうな短編集。
事件は、京堂警部補に憧れる新人刑事・築山瞳が足となり、頭脳の新太郎と指揮の京堂警部補の3人で進む。
ことさら意外な結末というわけではないが、3人で集まったことはないのに見事なチームワークでするする進むので楽しい。
贈り物に悩んでいると父から託された若旦那。
いったい何を送ればいいのか、本人に欲しいものを聞きに行こうとしたところ、新しい悩みが続々と持ち上がる。
珍しく寝込んでいない若旦那が動く。
妖狐・老々丸とその弟子からは、最後の頼みが若旦那だと必死の願いを聞き、母が若旦那の誕生した日を祝おうと言い出し、さらには若旦那を長く診ていた医者が引退するというニュース。
今回は若旦那のための出来事が多かった。
誕生日の宴を開こうとして大ごとになってしまうところなど、まさに長崎屋といった感じ。
幼馴染の和菓子職人はもう名前しか出てこなくなり、新しい妖はどんどん増えていって、人間はもう数少ない。
人の営みは別のシリーズで、という区別がくっきりしてきた。


使用糸:ダイソー リサイクルポリエステル毛糸 (スモーキーピンク)
編み図:大人のナチュラルニット から
ベーシックスタイルのアランセーター
使用針:6号棒針、7号棒針 385g
「明星」の創設者、与謝野鉄幹。
若いころ教師をしていた頃から、人好きする性質を生かして女生徒と噂になったり、心地よい嘘で説得して妻としたり、いろんな女たちと関係を持ちながらも、歌人としての才能で後人も多く育てた。
一人の男と、彼を慕った女たちの人生。
鉄幹に関わった女たちが、それぞれの思いをかわるがわる告げる。
鉄幹はとても魅力的な男として描かれているが、自分勝手な言い分に嫌な気分になることも多い。
それに振り回される女たちがつい許してしまったり諦めたりする気持ちの揺れ幅が大きいので、読み終わったときはすっかり疲れてしまっていた。
妻の晶子は有名だが、鉄幹は存在すら知らなかった。