2017年03月14日 読了
京都を愛する浪人生・サトルは、『進々堂』という喫茶店で出会った御手洗という人物と仲良くなった。
御手洗は、世界中を旅してきて戻ってきたばかりだという。
彼を尊敬しているサトルは、彼から世界の話を聞く。
サトルの存在意義がわからない。
御手洗が語る話も、知り合いから聞くなら興味もわくが、ただ面白くもないいくつかの出来事を語るだけ。
少しも引き込まれず、興味もわかず、飽き、やめておけばよかったと思っただけ。
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読書と手芸の記録
2017年03月14日 読了
京都を愛する浪人生・サトルは、『進々堂』という喫茶店で出会った御手洗という人物と仲良くなった。
御手洗は、世界中を旅してきて戻ってきたばかりだという。
彼を尊敬しているサトルは、彼から世界の話を聞く。
サトルの存在意義がわからない。
御手洗が語る話も、知り合いから聞くなら興味もわくが、ただ面白くもないいくつかの出来事を語るだけ。
少しも引き込まれず、興味もわかず、飽き、やめておけばよかったと思っただけ。
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2017年03月11日 読了
奈良時代。東大寺大仏造営事業に各地から徴発されてきた若者・真楯は、辛く厳しい3年という任期に就く。
しかし彼の運がよかった所は、造仏所の炊屋の炊男・宮麻呂が作る飯が格段にうまかったことだ。
大仏作りの話なぞ少しも面白くないと思いながら読んでいたら、舞台はそこの炊屋だった。炊男の宮麻呂に興味を惹かれてからはあっという間に読み終えた。
人の業というほど大げさでもないが、生きる上での幸せや信念が様々あってじんわりくる。立場が違って敵であっても、悪人はいないし、お腹が満たされることが心にとってどれほど大事かが伝わってくる。
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2017年03月08日 読了
小説家の山野辺は、娘を殺されたうえに、犯人から決定的な証拠を送られたのにそれを使えず、さらには犯人の無罪まで確定してしまって絶望していた。
その山野辺のところにやってきた死神の千葉は、1週間の調査の間、山野辺について様々な行動をする。
長い。
小説家の山野辺が誰かとの会話のなかで、「普通に幸せをつかんで終わるような結末では、小説ではとてもつまらないものとなるが、現実では最大の幸福な結末である」といったような内容があったが、まさにその『普通のつまらない小説』であった。
前作のように短編だったほうが良い後味を残せそうな内容を、わざわざあの長さまでしたのは最大につまらないやり方だったと思う。
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2017年03月01日 読了
同じ大学の研究室の3人が誘拐され、翌日には解放されるという奇妙な事件が起こる。しかも3人とも、「呪い」をかけられたと話し、数日後にはひどい頭痛を訴えて救急搬送されていた。
久しぶりのSTシリーズ。
呪いの効果、そして寄生虫の話自体は新しくないしすでに知っている事項。
でもそれをつなぎ合わせて事件にし、科学的に解明しようとするSTチームのキャラクターが楽しい。
2時間あれば読める本で、ちょっと物知りになった気分になる。
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2017年02月26日 読了
アメリカ図書販売協会(ABA)の年次大会で、ある作家がシャワー室で死んでいるのが見つかる。転んで頭を打った様子だが、死体を発見した友人のダライアス・ジャストは、殺人を疑う。
現代の小説ではあまり見ない、脱線や回りくどい説明が多いタイプ。
でもそれが、鬱陶しいとかつまらないと思わせないで素直に読ませる。それは最近ではほとんど出会わないので新鮮で楽しかった。
第一発見者のダライアスが、探偵ほどではないが疑問点を追及せずにはいられないと行動を起こし、真実を手繰り寄せる。最後は賭けのような危なっかしい行動だが、それが警察や探偵とは違うやり方といった感じで何とか切り抜ける。
作者本人が脇役として出てくるのも面白い。
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2017年02月22日 読了
元外交官のレルヌ大公は、ある日拳銃自殺する。
残された娘のコラは、父の死によって急に明らかにされた自分の出生の秘密に振り回されることになる。そして、ロンドンで知り合い、友となった4人の男たちの正体がわかる頃、ルパンは最後の恋の結論を迫られる。
話題になった時には縁がなく、今やっと読めた。
推敲の途中らしい突飛さがあり、何度か行きつ戻りつして流れをつかみながらだったが、その分楽しめた。ジャンヌダルクやナポレオンとかが絡んで話が大きくなると胡散臭くなりそうだと心配したが、最後にルパンは大きなものを得て満足して終わる。
最初と最後の物語が同時に読めて、大変満足した。
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2017年02月18日 読了
花簪職人の忠吉は、修行をしていた師匠が急死した後、店を追い出された。
長屋の店賃も払えなくなり、露頭に迷った忠吉を、幼馴染で僧侶となった大吉に拾われ、幼い頃過ごした寺に厄介になることになった。
寺男としての仕事と、「話を聞く」仕事をすることを条件に。
自分から働きかけることが下手で、煮え切らず、口下手で頼りないという情けない主人公だが、得意とする花簪で人の心を解きほぐそうと苦心する。
忠吉の代わりに怒り、行動する大吉と、二人を導く和尚、そして小さなさちとそらがこの物語に深みを持たせているが、忠吉は主人公の癖にあまりに何もない。簪と同じ小道具くらいにしか感じられない。
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2017年02月16日 読了
忠次たちが住む溝猫(どぶねこ)長屋には、最年長の男の子たちが祠を毎朝お参りする決まりがある。
その訳は。。。
祠の不思議な力のせいで、たいていの子供は早々に逃げ出すのだが、今年の子たちは違った。
一つ解決してもそれは続き、いつしかすべての幽霊たちの訳がつながる。
4人の個性的な子供たちの掛け合いが楽しい。
特に「・・・お歩」は何度思い出しても笑ってしまう。
幽霊話でこれだけ楽しいのも珍しい。
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2017年02月15日 読了
休暇を取るように上司から命令されたロベルトと平賀。
代理で出席した式典の帰り、そのままカリブ海のクルーズで休暇を過ごすことにした二人だが、その舟の前に、突然巨大な十字架が出現した。
さらに次々と死人が出る事態となり、二人は休暇を辞めて調査に入る。
逃げ場のない船上で、奇跡と殺人事件という二つの謎に立ち向かう二人。
今回は奇跡調査よりも事件調査がメインで、最後は悪がそのままに過ごされてしまうというすっきりしない終わりとなった。
次回への布石とするには後味が悪く、期待が膨らむようなネタもでてこなかったので残念。
ローレンの名前が出てきたくらいか。
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2017年02月10日 読了
江戸で人気の上菓子屋。
晴太郎と幸次郎の兄弟、それに笑い上戸の職人茂市の3人で営む小さな菓子屋だが、菓子作りにしか興味がなかった兄の晴太郎が恋をする。
人に恵まれ、苦労もしながらやっと人気が出てきた二人の店。
見た目もきれいでもちろん美味しい菓子の描写や、それを食べて顔をほころばし、頬を緩める人々の顔がとても優しく微笑ましいため心が和む。
前作を読んだのはずいぶん前だけど、読み始めてすぐ記憶が戻った。
読み終えると晴れやかな気持ちになる。
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