内調特命班 邀撃捜査


2011年03月13日 読了
 アメリカからきたテロリスト。日本の隅から少しづつ腐らせようとする彼らに立ち向かうため、内閣情報調査室の陣内は、ある技を伝承している者たちを選んだ。

 とある格闘技を受け継ぐ者たち、その伝承ルートを辿り、3人の人物を探しだした陣内は、テロリストたちを迎え撃つ。

 格闘技の専門家でもある作者の、いわば研究ともいえる作品。
格闘技やその歴史に興味のないものにとっては退屈な面もある。
すっきり解決するわけでもないのでただの歴史探訪。

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ピースメーカー


2011年03月13日 読了
 僕たちが通う中高一貫教育の「赤星中学校・高校」は、文化部と運動部で戦いが続いていた。

 古参の先生たちの対立により、様々なことで対立している学校で、唯一中立の立場にある放送部に入部した良平とケンちゃん。

 学内に平和をもたらすために、「ピースメーカー」としていろんなことを計画していく。

 ほんわか学園ストーリー。
地味な雰囲気の二人だけど、ちょっと大胆なことをしでかして周りを変える。優しい気持ちになれる。

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背表紙は歌う


2011年03月10日 読了
 出版社の営業・井辻智紀。
書店周りの仕事で出逢う、書店員や他の出版社の営業達との交流の話。

 小さな書店の経営の危機の影にある愛や、新作のなぞなぞ、受賞の裏工作疑惑など、少しづつ深刻で少しほのぼの。

 この人はやっぱり本屋の話。

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オロロ畑でつかまえて


2011年03月05日 読了
 「日本一のド田舎」と評された日本の秘境・牛穴村。
通訳が必要なほど強い訛り、見た事もない食材、すべてが血縁というわけではないのにほとんどが同じ姓。

 純粋に田舎といえる要素が詰まった村と、倒産寸前の広告代理店が起こす奇抜な村おこし。

 真面目にやっていることが笑いを誘う。いや、苦笑いか。
第10回小説すばる新人賞受賞作。次に期待。

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ブレイズメス1990


2011年03月03日 読了
 心臓外科専門の病院を作る。
そのために選ばれた医師はとんでもない人だった。

 これはいわゆる「繋ぎ」か。
ブラックペアンからチームバチスタへと続く繋ぎ。

 およそモラルという単語からは程遠いと思われる天城の言動が、周りを巻き込み口をはさむ暇もない。

 そのスピーディさが売り。

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田舎の刑事の趣味とお仕事


2011年02月26日 読了
 黒川鈴木。どちらも名字みたいな珍名の彼は警察官。
無能な部下・白木とのやりとりに力が抜ける。

 時々現れる黒川の妻の存在感が強烈で、その毒もだんだん強くなってくるのが心地よくさえある。

 妻の毒気と黒川の情けなさがかわいい。
しかし、最初の頃でてきたゲームの話はフェードアウトしてしまい、最初の印象付けは全く意味がなかったのが残念。

レイトン教授と幻影の森


2011年02月25日 読了
 花嫁が協会からさらわれる事件が連続して発生。
おとりになったレミもあっさりさらわれ、レイトンとルークはレミの奪還に向かう。

 人気ゲームソフトのオリジナルノベライズ。

 柳原慧は好きな作家のひとりなので思わず手にとってしまったが、謎はさほどでもない。
 ファンタジーとして良い終り方だけど、子供向けだったかな。

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ルパンの消息


2011年02月20日 読了
 15年前に自殺として処理された女性教師の転落死は、殺しだ。
タレこみにより、残り1日の時効を前に捜査本部がたつ。
 
 容疑者は当時教え子だった男子生徒3人。

 現在の取り調べと、15年前の3人の行動がパラレルで進行し、目が離せなくなる。
 どれほど昔の事であっても、辛いことはそう簡単には薄れない。

 殺人の時効がなくなったこれからは、こんな小説も生まれてこなくなってしまうのか。

ブラック・ローズ


2011年02月13日 読了
 父を死に追いやったテレビ局のプロデューサー仁科に、復讐を誓った唯。
 仁科と同じ職業に就き、わざわざ仁科に師事してその機会を待っていた。

 そして、ついにその時とばかりに大ベストセラー小説をドラマ化する話を持ち込む。

 最初から復讐のための布石が次々と置かれ、詐欺まがいの強引さで仁科に向かう。

 ものすごいパワーだけど、そのどれもが負の力ゆえにこちらの力を奪っていく。
 読後感も暗い。

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若様組まいる


2011年02月12日 読了
 明治になって20年もたったころ、江戸のご時世なら「若様」と呼ばれる立場であった武士家の若君たちが、暮らしの安定を狙って入った警察学校で起こる出来事を描く。

 「アイスクリン強し」の少し前の出来事である。
たった2カ月の警察学校生活を、無事に乗り切ろうと思っていたはずなのに、初日から諍いを起こす。

 この時代ならではの対抗意識を、若者らしい受け取り方と行動力で清々しく描いている。

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