交番の夜 (Linda BOOKS!)


2011年02月06日 読了
 ある町の交番には、変わり者のおまわりさんがいる。
地域住民の事を妙に知っている彼女のいる交番に、今夜も人々が集う。

 変わり者だけどすごい。
民事不介入なはずの警察だけど、おまわりさんなら相談できる。
身近で頼りにしてもいい人がいるってとても力強い。

 静かな夜に読む短編集。

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愛ならどうだ!


2011年02月05日 読了
 刑務所から戻ってきたばかりの井堀は、でかい泥棒の仕事にまきこまれる。やくざに弱みを握られた刑事の山岡や、ストーカーなどが入り混じってこじれ、ドカンとはじける結末。

 主人公の性格の単純さが、ややこしい問題を軽く見せている。
でも本人が楽観的な分、こちらが心配する羽目になる感じで、読むうちに疲れてきた。

 この人の他の作品とは少し違ったイメージ。

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愛ならどうだ! [ 新野剛志 ]
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贖罪 (ミステリ・フロンティア)


2011年01月30日 読了
 「空気がきれい」としか言いようのない田舎町で起こった少女殺人事件。その少女と友達だった3人の女の子は、「償い」という「約束」をさせられていた。

 3人それぞれの目線で語られた事件以降の日々。
疑問はもちつつも引き込まれていった。

 最後に全ての関係が明らかとなり、すとんと納得がいったが悲しい結末だった。

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贖罪 (東京創元社・ミステリ・フロンティア) [ 湊かなえ ]
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白虹


2011年01月29日 読了
 北アルプスの山小屋で働く五木。登山道から外れて倒れていた遭難者を発見したことがきっかけで繋がる、いくつかの事件。

 わずかな違和感が五木を動かす。人が気づかないことに気づく五木だったが、それは後味の良いものばかりとは言えなかった。
 
 「聖域」に続き山の話。どこか頼りない主人公だが、悩み続け、なんとか難を逃れながら見つける事実は、やっぱりいいものばかりではなかった。
 でも、たいていの人が持つ力や覚悟ってそんなものかもしれないなぁ。

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白虹 [ 大倉崇裕 ]
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ここに死体を捨てないでください!


2011年01月27日 読了
 突然部屋に上がってきたものすごい形相の女。
驚いて思わず果物ナイフをつかんだら、殺しちゃったかもしれない。どうしよう。

 勘違いがどこまでも広がり、殺人や裏切りや探偵なんかも出てきてドタバタコメディ。

 赤川次郎そっくりの展開。後に残らず、軽い。

 どうやらシリーズものだったらしい。

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ここに死体を捨てないでください! [ 東川篤哉 ]
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初陣 隠蔽捜査3.5


2011年01月24日 読了
 隠蔽捜査シリーズ番外編。
警察シリーズが多い作者のため、もうどれを読んでどれを読んでないのかわからなくなってくる。

 それでなくても主人公・伊丹と、同期の竜崎の関係は、安積班シリーズの安積と速水のやり取りとかぶる。

 つぶやきがメインで、狭い視野のなかでスポットライト一つの中で進むような語り口も。

 それでも、主人公・伊丹の悩む過程が少しもカッコつけてないために、じめっとした空気がなくて読後感も良い。

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初陣 隠蔽捜査3.5 [ 今野敏 ]
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探偵と怪人のいるホテル


2011年01月21日 読了
 異形コレクション。短編10作をまとめた本。
不思議な空間からのぞく幻影は夢か現実か。

 ミステリ好きなら「あぁ!」と思う小技をあちらこちらにちりばめてあるが、探偵関係の小編は「探偵」の存在感のみで中身がない。

 それ以外は楽しめた。やはり他人の作品の人物を織り交ぜるのはなかなか難しい。

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探偵と怪人のいるホテル [ 芦辺拓 ]
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セカンド・ラブ


2011年01月16日 読了
 正明は孤独に慣れ、仕事場と寮の往復が人生のすべてだった。
そんな正明に出会いが訪れる。

 大学院生だという春香と付き合い始め、正明は幸せだった。
彼女と出会うまでは。。。

 読後感は非常に悪い。
正明の行動も納得したくない部分が多く、認めたくない事実だけを向けられているようで居心地が悪かった。

 最後のトリックというべき3行が全てをひっくり返す。
どうやら著者はこうゆう返しが得意らしい。

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セカンド・ラブ [ 乾 くるみ ]
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水の恋


2011年01月14日 読了
 仙人イワナを釣った親友が、鉄砲水に飲み込まれた。
事故か。自殺か。

 好きな女性をめぐって親友とかわした約束を、あの日二人は破ったのか。
 真実を確かめるために自分も仙人イワナを追い始めた主人公。
同じように仙人イワナを追う男と共に神馳池に向かう。

 確かめる勇気も持てないまま、勝手な嫉妬のせいで相手からも不信を買ってしまう。

 こちらから見ると情けない限り。

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水の恋 [ 池永陽 ]
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ラプソディ・イン・ラブ


2011年01月09日 読了
 日本の映画界を支えてきた俳優、伝説の女優と言われたその妻、子供たち、その婚約者。

 本当の家族が、家族を演じる。

 発想が面白い。ドキュメンタリーのような劇。
自然なしぐさと会話だけれど、カメラがある間は全て演技である。

 作者らしい穏やかさがジワリと哀しみを誘い、淡々として何事も起こらないのに飽きない。

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ラプソディ・イン・ラブ [ 小路幸也 ]
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