2014年01月27日 読了
「風待ち小路」と呼ばれるその通りには、絵草紙屋、生薬屋、洗濯屋といった小さな店が軒を連ねていた。
そこに住む者たちの、思いや生き様を一つ一つなぞっていく物語。
人の思いが誰かを動かし、そしてそれもまたある人と繋がる。
そんな出来事が少しづつ語られ、小さな「風待ち小路」に春をもたらす。
深刻で辛い出来事もあり、どうしようもないこともあるけど、最後は穏やかな気持ちになれた。
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読書と手芸の記録
2014年01月27日 読了
「風待ち小路」と呼ばれるその通りには、絵草紙屋、生薬屋、洗濯屋といった小さな店が軒を連ねていた。
そこに住む者たちの、思いや生き様を一つ一つなぞっていく物語。
人の思いが誰かを動かし、そしてそれもまたある人と繋がる。
そんな出来事が少しづつ語られ、小さな「風待ち小路」に春をもたらす。
深刻で辛い出来事もあり、どうしようもないこともあるけど、最後は穏やかな気持ちになれた。
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2014年01月23日 読了
きれいになりたい、思い通りの体になりたいと思う気持ちは太古の昔からあり、それを少しづつ実現してきた。
今、「ビッキー」という企業は美容と医療を組み合わせ、あたらしい人類をプロデュースしていた。
美容整形、人体改造、アンチエイジングを売りにしてきたビッキーは、その技術を海や宇宙にまで広げる。
理想を実現するためには、ここ(地球)じゃ狭すぎると。
現在の美容からの続きが、とてつもない世界へと広がるSF。
夢か狂気の世界へのめりこむような話。
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2014年01月15日 読了
田舎に住む忍者である了潤。
なぜか世継ぎが次々と亡くなったという本家に請われて跡継ぎとなるために江戸へ向かう。
影であるために目立たないように医者として過ごすはずがなぜか目立ってしまい。
影働きをしていくうちに大きな陰謀に気付き、それがいずれ自分の出生にまで関わってくることになる。
絶対にありえない設定というわけではないので割と楽しめる。
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2013年12月27日 読了
髪の色や顔かたちまで変わってしまった陽子は、自分をこちらに連れてきたケイキに会って理由を問いただし、帰る方法を聞き出すためだけに生きる。
妖魔に襲われ、人に裏切られ、体中に傷を作りながら。
やっと物語が動き出した。
半獣の楽俊と出会ってからはこの世界のことも解り始め、やがて陽子はここに来た意味を知る。
上巻を我慢して読んだかいがあった。
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2013年12月12日 読了
貧しい村に生まれたイェンは、女英雄として後世に語られることになる。
キノコが特産のその村は、いつでも暗く、湿っぽい。
そこで生きる娘・イェンは小さなころから活発で、周りをハラハラさせていた。そんなイェンがある日、入り江で白くてふわふわの生き物を拾う。
最初は読みにくくて時間がかかったけど、世界観を把握してしまってからは早かった。
シェールと名づけられたその生き物と、イェンの人生の、ほんの最初だけの物語。
読むにつれどんどん興味が湧いていく話だった。
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2013年12月11日 読了
都では有名な武官の家の息子である17歳の弥吹は、武官を継ぐことを嫌がり、家でをする。
当てもなく旅をする弥吹と、彼を追ってきた幼馴染の朝香は、ある里で不思議な2人の少年と出会う。
竹取物語がどんなふうに進むのか。
道中出会う人たちはどんな役となるのか。
サクサク読めて、話もサクサク進み、最後はきれいにまとまる。
こんな勇ましいかぐや姫もいい。
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2013年12月09日 読了
古手(古着)屋をしている喜十のところには、なにかと都合よく喜十を使う北町奉行所隠密廻り同心の上遠野平蔵が今日もやってくる。
ある日不自然なほどの量の血がついた着物を持ち込んできて、事情を知っている人を探せと言う。
上遠野に使われ、ろくに銭ももらえない喜十がしぶい顔をしても、妻はにこにこ。
そんな二人の様子は微笑ましいが、上遠野と喜十のやりとりはあまり気持ちのいいものではない。
上遠野への喜十の思いのマイナスな雰囲気にこちらも気持ちを引きずられてしまう。
連作のようなので、今後二人の関係がどうなるのかは少し楽しみだ。
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2013年12月07日 読了
美術品にはさっぱり興味がなかった新米刑事の三田村豪気が配属されたのは警視庁捜査二課美術犯罪捜査班。
美人の上司と二人きりの班だが、犯罪すれすれのセールスをしている美術品販売会社をさぐる。
変わった専門をもつ警察組織の話として美術品を扱う小さな部署。
目を付けた会社の社長は上司とかかわりのある人物で。
専門的な話はおもしろいけど、かなり意図的に変えてある部分もあって、どこまでが本当か調べるのもおもしろい。
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2013年12月07日 読了
京都に伝わる昔話。あやかしに惑わされ、呑まれ、助けられる。
人と関わることであやかし達も様々な感情を知る。
龍や座敷童など、良く知っているもの達と人間の物語で、幸せなものばかりではないけど懐かしいぬくもりがある。
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2013年12月01日 読了
『悪党から金を盗み、その悪事を暴く窃盗犯がいる』
そんな噂を聞いた者が、こっそり惹きつけられるようにその店へやってくる。
祭りの露店で売っているようなお面をかぶって素顔を見せない「山猫」が、悪党をこてんぱんにやっつけてから金を奪っていく。
あっさりしていて読みやすい。
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