平凡な革命家の食卓


 出世を目論む女性警察官・卯月枝衣子警部補29歳。
ある地味な市会議員が自宅で死亡した。一見普通の急性心不全で、事件性はないとみられたが、枝衣子はこれを事件性ありと強引に単独捜査を始めてしまう。
ところが、議員の主治医やその婦人との古い因縁に気づき、さらには向いのアパートの住人まで巻き込んで大騒動になってしまう。
本当はは本庁捜査一課へ栄転の足がかりとしてなにか目立つ功績を狙っていただけなのに、事件と共に恋人までゲットして、枝衣子の人生は大きく動き出す。

 退屈な出だしだったし、枝衣子よりもジャーナリストの柚香のほうが存在感があり、事件も平凡だったためにうっかり投げ出すところだった。
出世欲のために事件を捏造するんじゃないかと冷や冷やさせるような子供っぽい枝衣子かと思ったら、強かで勘も冴える優秀さ。
恋人のジャーナリストの穿った見方も楽しく、どこまでも深追いしたくなる人物と事件だった。
探偵の柚木も名前だけは出てくる。