2017年11月28日 読了
前作『玉依姫』と同じ頃、八咫烏の郷では何が起こっていたのか。
荒れた山神に振り回される若宮は、金烏としての記憶がない事に悩み、郷の未来に悩む。そしてついに、猿の襲撃が始まる。
話が進むにつれ、だんだん細かいところも思い出してくる。
100年まえ、猿と烏の間になにがあったのか。
参謀にまで上り詰めた雪哉の変わりようが怖かったが、若宮と浜木綿の関係にほっとさせられた。
ファンタジーだと思っていたら歴史的な側面も見えてきて、どんどん混乱させられて引き込まれていく。結末がもう少し物足りないと思ったのは、まだこの物語を「読み足りない」と思ったからか。
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