2014年06月18日 読了
バカンスのためにほとんどの学生が学園からいなくなり、人気のない芝生の上で、ヴィクトリカは人目を気にせずゴロゴロする。
普段は入れない一弥の男子寮の廊下や、学生と出くわす恐れのある食堂や庭などで、ヴィクトリカは今日も謎を欲しがる。
コロッと転がっていきそうなヴィクトリカと、和服姿でレースの日傘を掲げる一弥の様子が目に浮かぶ。
誰にも邪魔されない、夏休みだけの自由。
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読書と手芸の記録
2014年06月18日 読了
バカンスのためにほとんどの学生が学園からいなくなり、人気のない芝生の上で、ヴィクトリカは人目を気にせずゴロゴロする。
普段は入れない一弥の男子寮の廊下や、学生と出くわす恐れのある食堂や庭などで、ヴィクトリカは今日も謎を欲しがる。
コロッと転がっていきそうなヴィクトリカと、和服姿でレースの日傘を掲げる一弥の様子が目に浮かぶ。
誰にも邪魔されない、夏休みだけの自由。
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2014年06月18 読了
東の島国から、ヨーロッパの小国ソヴュールに留学してきた一弥。
異国の地で彼は、まだ馴染めずにいた。
そんな時、寮母さんから急に買い物を頼まれて村に向かっていた一弥は、思わぬ事故に出くわす。
一弥がヴィクトリカと出会うきっかけとなった事件。
今まで語られていなかったのかと不思議に思うほどの出来事だが、セシル先生のとっさの行動が二人の人生を変えることになる。
春の日差しの柔らかさがピッタリなあたたかい思い出たち。
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2014年06月12日 読了
神社の娘である泉水子は、人一倍引っ込み思案で人見知りの、長い髪をきっちりおさげにした中学三年生。
ある日、仲良しの友達と高校進学について話し合っていたら、東京の学校へ行けと周囲に決められてしまう。
世間から隔離されたように育てられた泉水子。
少しは自分でできることを増やそうとますは前髪を切ることにした。
そこから始まる泉水子の運命。
児童文学だった。
おとなしくて取り柄もなく、人に頼るばかりの少女が、ある日自分が背負う大きな運命と共に、同い年の見目いい少年が付き人としてやってくる。
少女の憧れをふんだんに詰め込んだ作品。
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2014年06月11日 読了
木材の仲買をしていた又兵衛と妻のおいせは、商売を息子に譲って隠居する際、家を出て日本橋堀留町の会所の管理人になった。
そこへ持ち込まれる町内の人間模様のいろいろ。
夫婦は外からではわからない。
二人の間になにがあったのか、どう思っているのか、色んな男女を見て又兵衛は考える。
どの話も最後はちゃんと落ち着くところへ落ち着き、ホッとしたりホロッとしたり。
又兵衛とおいせのやり取りを読んでいると、とても穏やかな気持ちになれる。
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2014年06月09日 読了
ある日、おじいちゃんに呼び出され、「頼み事」をされた。
そしてその同じ日、おじいちゃんの大親友の重次郎さんにも呼び出され、私はある「頼み事」をされる。
生まれ育った田舎の、一両だけのさびれた鉄道の駅をめぐって、大親友の二人は敵同士になり、主人公の私は両方からされた真逆の頼み事に翻弄される。
全体的にのどかな語り口でゆっくり進むが、その分盛り上がりも危機も平坦で曖昧。
しんどいこともあんまり感じずに読みたいならいいけど、物足りなさは大きい。
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2014年06月06日 読了
辰巳芸者の娘で長唄師匠のお蝶。
母が妾であったため父とは一緒に住むことはなかったが、町方与力の父が死に、その後からなぜか野党に襲われるようになった。
与力を継いでいる兄と、薙刀の使い手の兄嫁。
二人は持ち込まれる町の揉め事始末にお蝶を巻き込む。
そのうちに父の死と関係がありそうな出来事とぶつかり、お蝶は隠されたそのわけを知ろうと奔走する。
痛快というほどでもないが、じっとしていることが苦手なお蝶が動くと陰謀も動く。
お蝶を見守り、助けたいと動く者たちも加わって大捕り物となる。
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2014年06月04日 読了
「全身整形に抵抗のない二十代から三十代の男性を急募」
そんな治験モニタに応募した、人生に絶望していた主人公のアキラ。
社会から隔離された島にたどり着き、全身整形を受けながら女性二人とのコミュニケーションを取ることが仕事。
孤独・閉鎖ミステリ。
独自の美意識を実現するために集められた男女にはどんな秘密があるのか。
最近はやりの「イヤミス」の部類なのかな。
でも、作者が「黒猫シリーズ」の人だとは最後まで読んでもつながらないほど作風が違う。
拓未 司?中山七里?湊かなえ?そんな名前が浮かんでくる。
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2014年06月03日 読了
相変わらず物が多くて汚い古道具屋の周りでは、幽霊の話が次々と出てくる。
魚屋・巳之助の知り合いのところでは二人も首をくくるものが出、肝試しに行った家では亡くなった爺さんがついて来たり、もらった観音様の夢を見ると必ず次の日に怪我をする男がいたり。
そしてそれらの話の結末では必ず猫がついてきた。
猫と水が大嫌いで幽霊が見えるという太一郎には地獄のようだが、想像すると微笑ましい光景ばかり。
あちこちの幽霊も、皆塵堂に集う者たちも最後には癒されて終わる。
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2014年05月31日 読了
夏休み、新聞部の取材で訪れた水族館。
サメの水槽の前で取材中、落ちてきた飼育員がサメに食われるという驚愕のシーンに立ち会うこととなった。
殺人だということははっきりしているのに、犯人もその動機もわからない。
刑事の仙堂と袴田は仕方なく柚乃へと連絡を取った。ダメ人間の天馬を連れてくるようにと。。。
犯人が最後まで想像できないのは1作目もそうだったので、ミステリとして充分面白かった。
あっという間に自信満々でミスなく解いてしまう探偵など面白くもないが、天馬は自信はあるのに見落としたり勘違いしたりしていて、その狼狽えぶりが見どころ。
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2014年05月31日 読了
第22回鮎川哲也賞受賞作。
放送部部長が何者かに殺害された。そこは旧体育館の壇上で、周りの目や鍵など、いわゆる密室だった。
憧れの先輩が犯人にされそうだと知り、柚乃は学内随一の天才・裏染天馬に真相の解明を頼む。
頭脳以外はダメ人間の伝馬とのやりとりが面白い。
推理は可能性を全部取り出してからひとつづつ潰していくという方法でミステリとして王道の方法だけど、可能性はもっとあると思わせてしまうところが少し甘い。
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