師弟の祈り 僕僕先生: 旅路の果てに


2018年09月12日 読了
 王弁は突然現代日本へと飛ばされた。
そこで、僕僕先生との強い絆を持った人と出会う。
一方、神仙と人との争いが起ころうとしている長安。
二人はまた出会うことができるのか、そして神仙と人との戦いは。

 前作からいきなりつまらなくなった。
読んでいても興味がわかず、状況も想像できない。
何が言いたいのか、どうしたいのか全く伝わらないまま、終わりも中途半端に途切れて終わり、結局なんだったの?とすっきりしないシリーズ完結。
これなら<旅路の果てに>はいらなかった。

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辞令


2018年09月07日 読了
 大手エレクトロニクスメーカーの宣伝部副部長・広岡修平に、突然辞令が出た。
しかも降格としか思えない左遷。
広岡は、不審に思い調べ始める。

 淡々と語られるために読みやすいが、その分感情移入はしない。
サラリーマンの宿命である辞令の裏には、様々な駆け引きと地盤固め、裏工作、下準備があり、そのどれに与するか、誰を信用するかにかかっている。
辞令で始まり辞令で終わる。
出世や会社への執着がない人にとってはくだらない事だが、人事とは人生を左右する大事でもある。

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密告はうたう


2018年09月05日 読了
 警視庁人事一課監察係の佐良は、かつて一緒に捜査を行っていた皆口の監察を任された。
行動確認のため尾行を続ける日々に、皆口の婚約者が死んだ事件とのかかわりを見つける佐良。

 監察としての任務の裏に、同僚が死んだ事件がまだ解決していないという因縁がつながり、捜査に力が入る佐良。
しかし、緊張感が増し関係者が増え、事が明らかになっていく割に、それをもたらした原因がいまいち重要なイメージがない。
不幸な結果になる者が多い事件なのに、その根本が曖昧では、空回りして勝手に深刻がって走り回っているようにしか見えなかった。

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任侠浴場


2018年09月01日 読了
 東京のとある組、オヤジが妙に人たらしなため、人望も人脈も大きく広い。
そんなオヤジのところに、またある悩みが持ち込まれた。

 刑事モノで登場する甘糟もまたちょっと顔を出したり、ほわっと笑わせるところもある。
ヤクザのくせにつぶれかけた銭湯を立て直すために働くという変わった話だけど、あまり現実離れしていないせいか、さらさらと気持ちよく読める。
ちょっと都合がよすぎるくらいに進むところはいつもの通り。

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物の怪斬り 溝猫長屋 祠之怪


2018年08月30日 読了
 刀を持つと人格が変わる手習いの師匠・蓮十郎に、かつて剣を習っていた旗本の次男・市之丞から幽霊を斬ってほしいと依頼がくる。
断られないよう、子供たちをも巻き込むという念の入れよう。
蓮十郎が幽霊を退治するまで、子供たちは江戸を離れることになったのだが。

 お多恵ちゃんの思いが江戸を離れてもついてくる。
今回はいつもと何かが違うと感じる皆は、やがてお多恵ちゃんの思惑に気付く。
これでお多恵ちゃんの力も消え失せるのか。
何とか解決はしたし、普通ならこれで完結するはずなのに、続きが気になって仕方ない。

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火刑列島


2018年08月24日 読了
 現象学者の凪田緒ノ帆は、火災で恋人を失った。そのうえ恋人のスマホには、メグミという女性の写真に設定されていた。
さらに突然現れた露木は“予現者”と名乗り、同じように火によって死んだ人の共通点にはメグミがいたと言う。

 メグミの正体と事件の真相を露木と一緒に確かめることになった緒ノ帆は、露木の車で日本をめぐる。
『黒猫シリーズ』の作者とは思えないクオリティの違い。
他の作品もそうだが、力の入れようが違うのか、黒猫シリーズ以外はさして面白くはない。

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紐結びの魔道師


2018年08月20日 読了
 紐結びの魔道師リクエンシスは、様々な結び方をすることで、お守りを作ることも、罠を仕掛けることも、怪物対峙に加勢することもできる。
普通の人よりも長い時間を生きる魔道師の生きてきた、ある場面を切り取った短編集。

 『オーリエラントの魔道師たち』の中で一番印象に残っていた人物の物語。
相棒リコとの出会い、若い頃の衝動や、生き過ぎたと感じている頃の心の動きなどが、紐結びの魔法と共に生き生きと描かれていて、読み終えるのがもったいないと思えるほど。そしてリコとの別れを知った時の寂しさは大きすぎた。
 同じ魔道師のカッシやケルシュの話も読みたいが、次に興味が湧いたのは<星読み>のシンドヤ。
彼女が主人公になった話も読んでみたい。

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西洋菓子店プティ・フール


2018年08月15日 読了
 結婚を控えた亜樹だが、務めていたパティスリーを辞めたタイミングで、ばあちゃんが腰を痛めたためじいちゃんの店を手伝うことにした。
 昔ながらの洋菓子を扱う店で、じいちゃんの技を盗み見しながらも自分の菓子を作ろうと頑張る亜樹の前に、客として様々な人が訪れる。

 ただほんわかした話かと思ったら、妙にシリアスな現実が綴られた物語だった。
ままならない現実に、悩みながらも切り捨てることばかりを考えていた亜樹の感情が、どう動くのかと気になって仕方がなかった。
 じいちゃんの粋な計らいと、あまり登場しないがばあちゃんの笑顔が印象的。

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猫ヲ捜ス夢: 蘆野原偲郷


2018年08月07日 読了
 人に災いを為すものを祓う蘆野原の一族出身の正也は、いなくなった姉を待っていた。
一族の者しか入れない蘆野原の郷への入口も閉じてしまって帰れなくなり、開く方法すらわからないまま。

 最後までよくわからない話だった。
前作も読んでいたはずだけど、ある日妻が猫に姿を変えるということしか覚えていない。

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バチカン奇跡調査官 ジェヴォーダンの鐘


2018年08月07日 読了
 フランスの小さな村から、奇跡の申請が行われた。
青い鳥が歌い、盲目の少女が見えるようになったという。
平賀とロベルトは調査へ向かうが、そこは狼男や人を惑わす妖精が跋扈すると噂の森が広がる地だった。

 久しぶりの本格的な調査で科学的な小話が多く、本筋よりも楽しめた。
そして結末は切なくやり切れない悲しさでいっぱいになるが、それにたどり着くまでのロベルトの宗教講和がしつこく、そのあたりには興味がない私にはひたすら退屈だった。