2016年03月12日 読了
すっかり過疎となった黒岩山の集落の付近では、地震が頻発していた。
おかしな現象に人々は不安を感じながらも慣れ、それを日常と思い始めたころ、主人公の沓沢は、その山のなかへ配達へ行くことになった。
『七度狐』の作者とは思えない、SFパニック。
どこかで聞いたような設定で、自分はなぜか特別で、綺麗なお姉さんが助っ人として現れ、命からがら戦い、死んだとしか思えない状況から生き延びるお姉さんにかばってもらい、秘密を知って仲間になる。
ハリウッド映画にありそう。
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読書と編み物の記録
2016年03月12日 読了
すっかり過疎となった黒岩山の集落の付近では、地震が頻発していた。
おかしな現象に人々は不安を感じながらも慣れ、それを日常と思い始めたころ、主人公の沓沢は、その山のなかへ配達へ行くことになった。
『七度狐』の作者とは思えない、SFパニック。
どこかで聞いたような設定で、自分はなぜか特別で、綺麗なお姉さんが助っ人として現れ、命からがら戦い、死んだとしか思えない状況から生き延びるお姉さんにかばってもらい、秘密を知って仲間になる。
ハリウッド映画にありそう。
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2016年03月04日 読了
ある日、病院で拾った文庫サイズの書物には、彼女の死までの日記が綴られていた。
彼女の親友さえ知らない秘密を知ってしまい、気が進まないと言いながらも彼女の望みを聞いてしまう僕。
ライトノベルレベル。
最初から違和感と嫌悪感があり、中盤になって話が深くなってくると変わるかと思って我慢して読んでいたけど少しも変わらず。
彼女の死はあれの必要なかったのでは?小ネタとして出ていた通り魔がここで生きてきたと考えることもできるが、意外性を持ち込むことに失敗している。
僕の名前を伏せている理由もない。
ただ、使われている紙は良かった。手触り良くめくり易く、印刷がきれいに映える色。
こんな内容のものに。それが腹立たしい。
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2016年02月24日 読了
私立探偵の畝原は、ある夜タクシーで移動中に何かから逃げている様子の少女を見かける。気になって引き返すも、少女の姿は消えていた。
そして次の日、その少女の遺体が発見される。
シリーズだけどどれが最初かわからず、とりあえず手に取ったものだったけど、それほど気にならずに読めた。
ただ、内容は面白いとは言えない。主人公の行動や思考に一貫性がなく、納得いかない行いをする。正義感や誠実性はそこじゃないと言いたくなることが多いため、共感もできない。
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2015年11月13日 読了
飲み会の後、道に迷ったつき子は、児童公園のベンチに座り、ガラクタばかりが入ったトランクをひろげた老人に出会う。
ガラクタと共に物語を売るというその老人がなぜか気になり、つき子はそのガラクタ屋に通うことにする。
絵本のような設定。
古くて、壊れたり擦り切れたり汚れたりしている物たちと、それにまつわる物語を聞いていくうちに、その老人と息子の過去の物語まで知ることになり、、、。
深刻な話があり、辛い過去があることを謎めかして話す。
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2015年10月16日 読了
自分の前から姿を消した女性を探して、公安が目を付けているという教団へと足を踏み入れる。
すべてが陳腐。
これだけのページを使ってどこにも惹きつけるところがない。
「カルト教団」という妄想ですべて終わる。
ある意味、どう考えても理不尽で、通常なら信じないようなことを信奉してしまうようなカルトにはまる人なら良さがわかるのかも。
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2015年10月14日 読了
出張料理で人気の料理人・仁の弟子となった山田澄香。
無口でイケメンの仁に一目ぼれした澄香だが、料理は全くできず、ひたすら下僕として立ち働く日々。
派遣を辞めて仁の弟子になる澄香だが、32歳の割に脳内のきゃぴきゃぴ感が10代並。
過去に暗い影がある仁のワケもさほどではなく、あきれるほどいい加減。
出張で向かう客層のほうはリアルで納得もするが、澄香が自分で自分のことを「くるくると良く働き」というのも違和感があって、全体的におかしい。
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2015年10月12日 読了
検索エンジンサービスの大手、「オッド・アイ」。その創始者のブルーノ・マーニーの下には、あらゆる情報が集められる。
そのビッグデータから新しいビジネスに繋げようとするブルーノ。
人工血液や気象を操る人工衛星が、末端の生活貧困者の下にまでマネーをもたらす。
しかし、もしくは死か。
こっそりとしかける実行犯の様子などは緊張感があっておもしろいのに、全体を見るととてもつまらない。
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2015年09月22日 読了
ニューヨークに住むシエラは、母との確執に苦しみ、唯一の友人であるアナベルも交通事故で失ってしまっていた。
見知らぬ人のふとした言葉にさえ涙が流れるような日々をすごしていたシエラに、道端の老婆からトルコ石を渡される。
そして見知らぬ世界で、「石の司」として世界を救う使命を与えられる。
ある日突然見いだされ、大きな力がその手にあり、代わりのない人材として周りからは慕われ、たった一人の愛する人を得、大仕事をやりとげて英雄となる。
子供向けだったのか。
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2015年09月10日 読了
警察庁の外郭団体、犯罪史編纂室。そこに集められたのは、「懲戒免職」になってもおかしくないような警官たち。
しかしそこでは「これから起こる犯罪を未然に防げ」という不可能に思えるような捜査が行われていた。
キャリアなのに鳥頭という室長が「繭」と呼ばれる装置に入り、無数の星として輝く不穏分子をつかみ取る。
予知とは違い、過去のデータを大量に集めて分析した結果の捜査。
でも前半はその設定が固まらないまま進み、掴めた頃には伏線を回収できないままこじつけて終わる。
読み終わったそばから忘れる。
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2015年08月30日 読了
近くに居て、毎日顔を合わせていて、なんでも分かり合えていた二人が、同じ世界に居ながらもだんだんと道は光と影のように別れていき、最後は入れ替わるように終わる。
前半は退屈。どう進めていきたいのかちっともわからず、引き込まれるものもない。
章ごとに時代が移り変わり、しだいに二人も重なりあっていくような混乱が出てきた後半で、やっと少し物語になっていく。
でも読み終えて、あぁやっぱりなというくらいの感想しかなく、やはり芸能人の本はやめておけばよかったと改めて思う。
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