GOSICK RED


2014年02月20日 読了
 嵐が過ぎ、一弥とヴィクトリカは、ニューヨークで暮らしていた。
一弥は新聞社の記者見習い、ヴィクトリカは探偵事務所をひらいて。
そのヴィクトリカのもとへ、物騒なものを持ったある男が訪ねてきた。

 シリーズ再開。
ヴィクトリカの頭脳や一弥との関係は変わらないはずなのに、前シリーズのような優美なヴィクトリカの風貌の描写は少なく、推理はさほど生きず、一弥も地味だった。
さらに、単行本にして分量が増えた分はストーリーの充実に生かされず、ただうっとおしいほど間を埋めるだけの言葉が並び、とても読みにくい。

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アクティブメジャーズ


2014年02月10日 読了
 公安での研修を受けた倉島警部補に、同僚である葉山の動向を調査するよう命が下る。
同じ日、新聞社の編集局次長が、マンションから転落して死亡した。自殺だと思われたその死だが、倉島は何かが気になった。

 ヴィクトルとの活躍を描いた前作がとても面白かったので期待していたけど、ヴィクトルは登場せず。
何か物足りないと感じたのはそのせいだった。

 ヴィクトルの活躍は覚えているのに、倉島の名前は覚えてなかった。

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月の影 影の海〈上〉 十二国記


2013年12月26日 読了
 いい子で通してきた陽子は、どこにも居場所がなかった。
そんな陽子はある日学校で奇妙な男性から「こちらの世界へ来てほしい」といわれ、困惑する。
 ファンタジー。ずっと気になっていた作品だったけど、正直なところこの上巻は全く面白くない。
前置きが長すぎる。

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月の影 影の海(上巻) 十二国記 (新潮文庫) [ 小野不由美 ]
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統ばる島


2013年12月24日 読了
 沖縄・八重山諸島。島ごとに神がいて、年に一度集い、それぞれの島の出来事を話し合う。同窓会のよう。
 島の特徴的な風習が何よりも優先され、若者はそれに振り回されているように見えるが、すべては神の手のひらの上。

 南国が好きではないゆえか、さほど魅力を感じなかった。

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思い出のとき修理します


2013年12月21日 読了
 都会での様々なことに疲れ、昔少しだけ暮らした小さな商店街に越してきた明里。
そこで見つけた不思議な看板に、なぜか惹かれる。

 不思議な響きのタイトルに惹かれたが、ふんわりとしたライトノベルらしい話。
穏やかでお人好しな近所さん、屈託なく世話焼きな少年、訪ねてくる人たち。
特に伏線もないから辻褄を合わせる必要もない。
そのせいか印象に残ることもあまりない。

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思い出のとき修理します (集英社文庫) [ 谷瑞恵 ]
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摘出―つくられた癌


2013年12月03日 読了
 右の乳癌の手術をするはずが、左を切ってしまった。
仕方なく、予定通り右も切り取り、左にも癌があったということにしたが。

 単純な左右取り違えミスのせいで両方の乳房を失った女性のもとに、告発文が届く。
しかしどうやらこれはただのミスだけではなく、院内の人事をめぐる罠でもあった。

巧妙に仕組まれた罠というわりには、どうも安っぽい。
複数の医療関係者が不審に思い、検証もできるような部分で全く対処されてないのは「巧妙」とは言えない。
調べればすぐにわかるDNAの違いを考えもせず軽はずみに仕掛けるうえ、そこを都合よく避ける流れにがっかり。

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摘出 つくられた癌 [ 霧村悠康 ]
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殺しも芸の肥やし 殺戮ガール


2013年11月30日 読了
 遠足で女子高生30人が乗ったバスが突然行方不明となる。
ある小説家が書いたものを自分のものとしてを発表しようとしていた編集者が殺された。
おかしな事件が続き、それを調べようとした人もだんだん消されていく。

 ブラックユーモア、サイコホラー。
少しづつ暴かれていくものの、ぎりぎりでかわされ逃げられる。
そして追う人が様々に入れ替わっていく。
 解決しないところがまたうすら寒い後味を残す。

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殺しも芸の肥やし殺戮ガール [ 七尾与史 ]
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さわらびの譜


2013年11月14日 読了
 扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、女だてらに弓を引く。
弓矢小町と謳われる伊也は、藩内のもう一人の弓の使い手である樋口清四郎と出会い、惹かれあう。
だが清四郎は妹の許嫁となってしまった。

 二人の思いとは別に、藩の政の謀に伊也と清四郎を利用しようという者がおり、二人は家の名と共にそれに巻き込まれていく。

 最後は八方丸く収まるのだが、流れはとても分かりやすい。そのうえ特定の人物の目線でもなく淡々と進むので感情移入もしにくい。
ただどこかの歴史書を眺めているよう。

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さわらびの譜 [ 葉室麟 ]
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陰陽寮〈壱〉安倍晴明篇


2013年10月21日 読了
 平安京は疫病のために日々次々と死人が出、処理が追いつかないほどであった。
その病は身分を問わず広まったため、政を行う面々も半数となっていた。
 欠員の補充に仮に任命された内大臣の伊周はぼんくらで、そのうえ筑前の国に異国の海賊らしきものが侵攻して来たという知らせも入り、都は混乱する。

 清明とそれを取り巻く者たちは人外のモノであった。
何年も生き、世の中を影から動かす。
本の厚さの割にはドロドロとしたことばかりで何も進まず、飽きが来る。

明治・妖モダン


2013年10月16日 読了
 江戸が明治になり、煉瓦の建物がモダンな街並みを作っている頃。
掘立小屋のような派出所に勤務する巡査の二人のところに持ち込まれる問題は、おかしな妖がらみのものばかりだった。

 「しゃばけシリーズ」とは見方が変わり、妖たちは畏れられるものとして描かれている。
人に化け、人と混じり合いながら暮らす妖たちの話。
でも、いまいち曖昧で世界観が定まっていない感じがして消化不良。

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明治・妖モダン [ 畠中恵 ]
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