2013年11月15日 読了
旗本の次男坊・日下雄征は、気ままな部屋住みの身分。日々のんきに暮らしていたが、黒船来航で急に世間は変わりだす。
かりんとうが大好物の変わり者の侍が、今までどれだけのんきだったのかをやっと悟り始める。
色んな人に諭されどやされ、やっと自分の生き方を決める様子はもどかしいくらいゆっくりで。
でもそんな姿も微笑ましく思える。ほっとできる話。
|
読書と手芸の記録
2013年11月15日 読了
旗本の次男坊・日下雄征は、気ままな部屋住みの身分。日々のんきに暮らしていたが、黒船来航で急に世間は変わりだす。
かりんとうが大好物の変わり者の侍が、今までどれだけのんきだったのかをやっと悟り始める。
色んな人に諭されどやされ、やっと自分の生き方を決める様子はもどかしいくらいゆっくりで。
でもそんな姿も微笑ましく思える。ほっとできる話。
|
2013年11月08日 読了
バチカンで法王選挙が行われる最中、平賀とロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するためにメキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。
そこで奇跡を目撃した二人は、調査を始める。
平賀の知識とロベルトの実験には驚くことばかり。
そして予想もつかない仮説。
どんどんスケールが大きくなるが、そこへキリスト教とのつながりを見つけるのは少し強引な気もする。
|
2013年10月24日 読了
江戸の船宿「たき川」の2代目にを襲名した倩一郎。
目明しの元締め米造が、町のあれこれの始末をつける。
始め、読みにくい文で解りにくい進め方だと思っていたけど、慣れてくれば米造の気持ちがわかる。
読みにくさは前作を読んでないせいかもしれない。
二刀を鉄扇に持ち替えた米造の働きが頼もしい。
|
2013年10月19日 読了
頭はいいが人付き合いがさっぱりで空気が読めない警察キャリアの小早川冬彦。
暇つぶしに書いたレポートを上司に見せたらなぜか窓際チームへと移動になる。
それでも冬彦は、捜査の現場へ出られると大喜びだった。
厄介な人物を閑職へ追い込むために作られた生活安全課0係。
集まった人は当然ながらみんな癖がある。
冒頭ではものすごく嫌な人物だと思った小早川だけど、だんだんその頭脳を生かす働きをしてあちこちを解決に向かわせる。
全部解決するし、推理もおもしろい。でもなんだかすっきりしない。
タイトルも違和感がある。
|
2013年10月13日 読了
武家の生まれだが妾腹の次男である楯岡研次郎は、冷や飯食らいと嘲笑う周りから逃げるように、江戸で遊学をしていた。
そんな研次郎のところへ、病に倒れた兄に代わって仇討を果たせと文が届く。
その相手はかつての師匠であった。
妾である母を捨てた父の敵を討てと言われて悩む研次郎。
それでも武家ならやらなければならない。
そんな葛藤のなかで仇討の旅に出た研次郎は、旅の中で考えを変える。
ゆっくり成長する研次郎に、その後の穏やかな暮らしがあって本当によかった。
|
2013年10月13日 読了
歴史だけはある貧乏寺、落護寺。その名の通り落伍者の集まる寺で、娑婆に嫌気がさして出家した真実はまだ1年とたっていない新参の雲水である。
そんな真実に、寺の金策のために雲水相談室を開くよう命が下る。
相談室にやってくるのは厄介な人ばかり。
真実の修行よりも面倒な公務は寺を巻き込み大騒動になる。
雲水たちの中には喧嘩っ早いのや見目麗しい者、そしてやっぱりオネェな和尚さんもいて、コメディとして充分楽しめる。
|
2013年10月10日 読了
「しゃばけ」シリーズ第十二弾。
若旦那がもう二月も、病に罹らなかった。
驚くべきことが起こり、二人の兄や達はこの機を逃すものかと若旦那と約束を交わす。
安定のシリーズ。
妖の兄やが突然記憶をなくしたり、気ばかり強いが何もできない不器用な娘が長崎屋に花嫁修業にやってきたり。
今度もてんやわんや。
|
2013年10月08日 読了
二つの家に訪れた不幸は、それぞれの家の少年に、生涯の傷をつけた。
養蜂家となった少年は《銀の蘭》を探し、もう片方の少年は屋敷に引き篭って暮らしている。
前作と同じように、底のほうでは暗くねっとりした大河が流れているような雰囲気の物語。きちんと終わらせずにいるため、いくらでも続きそう。
それぞれの家に加わる部外者もただことではないことを始める。
表紙との乖離が激しい。
|
2013年10月02日 読了
赤い肌と緑の髪をもつ子鬼は、人間の女の子と友達になる。
しかしその子の心に「鬼の芽」を生まれさせてしまい、子鬼は長い長い約束を果たすために年々生きる。
かわいい絵にもかかわらず、長く苦しい旅をする鬼。
千年かけて果たした直後にすれ違い、また次の千年を始める。
生きる意味を持ったら、たとえ千年かかろうともやり遂げようとする二人は、いつか一緒に過ごせる日がくるのか。
気を揉みながらも見守りたい気持ちになる。
|
2013年09月29日 読了
女を惚れさせ、自分に夢中にさせてもてあそび、そして死が魅力的に思えてくるようなやり方で捨てる。
やっかいな恋人と別れさせてほしいという依頼人のために、主人公の俊は「別れさせ屋」として恋の罠を張る。
成功率100%の俊は「別れさせ屋」のエースだった。
それなのにいつの間にかターゲットに振り回され、理解できなくて憤る。
読みやすく解りやすく、いい方向へ解決する。
無難。
|