2010年05月02日 読了
殺されたのは、政治結社の構成員、暴力団員、ロシア人ジャーナリスト、大学教授。
一見、関係のない殺人事件だが、手口が同じ。
公安の捜査員・倉島は、これらの連続殺人の裏に潜む大きな穴を覗き込む。。。
作者は、刑事モノも公安モノも描いている。刑事と公安はその信条の違いから仲が悪いと言うが、どちらの立場の本を読んでもお互いの悪口が描かれていておもしろい。
でも今回は、倉島とロシアのネタにもかかわらず、ヴィクトルが登場しないので物足りなかった。
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読書と編み物の記録
2010年05月02日 読了
殺されたのは、政治結社の構成員、暴力団員、ロシア人ジャーナリスト、大学教授。
一見、関係のない殺人事件だが、手口が同じ。
公安の捜査員・倉島は、これらの連続殺人の裏に潜む大きな穴を覗き込む。。。
作者は、刑事モノも公安モノも描いている。刑事と公安はその信条の違いから仲が悪いと言うが、どちらの立場の本を読んでもお互いの悪口が描かれていておもしろい。
でも今回は、倉島とロシアのネタにもかかわらず、ヴィクトルが登場しないので物足りなかった。
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2010年04月25日 読了
死夢。死が迫っていることを告げる予知夢であり、死を受け入れる境地へと導く啓示夢である。
中学時代の友人が、猫が心臓のあたりにのしかかってくるという夢を見て次々と死んでいく。「悪夢による自殺」
湿気の多い部屋で一人置き去りにされたような心地悪さが、とても作者らしい。流れ的に結末は読めるが、この不気味さを味わうには充分。
しかし、まだ罪の告白が始まっていないにもかかわらず、すでに罪を犯したと断定している槇村の言動はかなり違和感があった。
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2010年04月21日 読了
引きこもりの鳥井、誰よりも鳥井を最優先する坂木。
二人に依頼された動物園で起こった事件は、怪我をさせられた猫たちの謎。
3部作の最終話だった。
主要人物のキャラはとても面白いけど、彼らに巻き起こる事件や謎は、「ちゃんと」しすぎていて少ししらじらしく思える所もある。
まさに、正論で武装していた松谷のよう。
痛々しい過去と傷があるからなじめる内容。
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2010年04月10日 読了
9歳の少年が、母親を殺し、その血を飲んだ??
吸血鬼を思わせる連続殺人事件。
それらの殺人の共通点は、香水、そして暗殺虫。
気味の悪い真実が次々と浮かび上がり、背中が寒くなるのに止められない。
犯人の心情がところどころに書かれているけれど、そこからの推測は難しく、最後まで分からなかった。
不意に始まる決着戦のせいで、衝撃的な事実があまりにあっさり流されてしまっていてちょっともったいなかった。
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2010年04月04日 読了
若だんなは今日もせっせと病に伏せる。その隙間のちょっと気分のいい時に起こす言動が、周りの妖たちを大騒ぎさせる。
江戸の大店の一人息子が寝ながら考え、ご近所のやっかいごとを裏から解決していくシリーズ第3段。
この流れにも慣れてきて、こちらも寝転びながら読んでいられるくらいのんびりした作品。
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2010年03月20日 読了
険しい山に住み、盟約を結ぶ者を待っている、精霊。
少年の姿をした精霊ジュンガのもとに来た人間は、人に優れた英雄か、魔を払う聖者か。
ジュンガは、盟約によって築かれた絆によって幸せな日々を過ごしていた。しかし、突如現れた光の術師が相棒の「美しい魂」を奪っていってしまった。変わり果てた相棒に失望しつつ、それでも側にいて取り戻す決意を固める。
高原に住む者として高原を守るために旅に出る二人の話。
やっぱりこの人は「ヒトではない者」と「ヒト」との話が好きなのかもしれない。
かなり読みごたえがあった。
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2010年03月12日 読了
フランス菓子店で働く新人。ある朝、出勤するとそこには、見事な技で飴細工を作る一人の見知らぬ男性がいた。
自分についての記憶をなくし、ここは自分の店だと言い張る男・恭也。彼は誰!
恋愛小説かと思ったらそうではなく、終始彼の記憶とフランス菓子の話で進む。恭也は主要人物として魅力的だけど、主人公の夏織はちっとも魅力的じゃない。
菓子作りの描写が要所要所にあるから、想像がいくらでも膨らむ。でも専門用語がわからないのでどんなものかは全くの妄想。。。
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2010年03月06日 読了
3件の同時バスジャック事件発生。警視庁の隠密捜査専門のバイク部隊「トカゲ」に出動命令が下った。
リアルタイムで報告されるネット掲示板と投票サイト。
事件はトカゲの追跡と新聞記者の執着で語られ、少しずつ見えてくる。
実際は、ネットという媒体と犯行声明も要求もない事件だという点ですでに結果は悟られてくる。でも事件そのものや逮捕劇などより、追う者の心の中を楽しむ小説。
ただ気になるのは、漢字の表記。
「ひじょう(非常)」や「ばあい(場合)」がひらがなで書かれている所があるのはわざと?誤記?
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2010年02月22日 読了
前作で活躍した田口・白鳥ペアが、入院患者の父の殺人の謎を解く。
前作のように最初から事件は起こらない。そして白鳥も登場するのはちょうど半分まで来た頃。
いろいろと酷評されているけれど、普通のミステリとしては充分だと思う。前作のインパクトに押されて印象が薄いせいか。
前作はどちらかというとドラマの方が好みな私は、小説ではバチスタよりもこちらの方が面白かった。
登場人物が多いのは病院だからしょうがない。
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2010年02月06日 読了
十支族の末裔、芳賀一族抹殺を狙う新人類委員会。特殊防諜班の真田はまたしても「特命」を受けることとなる。
すでになじみの面々で、さらりと読める。一族の力を受け継ぐ少女が力を失う理由など簡単に想像できるが、最後は相変わらずの鮮やかさ。
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