2009年12月19日 読了
詐欺師のリュウは、1千万ドルを超える値で引き取ってくれるという依頼のため、行方不明の秘宝・ケツァルコアトル像を探す。
様々な手を打ち、じわじわと標的を追い詰めているはずが、「不確定要素」がそれを阻む。
鮮やかに騙し、それに気づかないほどのタイミングで奪う。キャラクターの個性は象徴的でわかりやすいが、話はとても普通。特に目新しいこともなく、想像を超える所もない。
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読書と手芸の記録
2009年12月19日 読了
詐欺師のリュウは、1千万ドルを超える値で引き取ってくれるという依頼のため、行方不明の秘宝・ケツァルコアトル像を探す。
様々な手を打ち、じわじわと標的を追い詰めているはずが、「不確定要素」がそれを阻む。
鮮やかに騙し、それに気づかないほどのタイミングで奪う。キャラクターの個性は象徴的でわかりやすいが、話はとても普通。特に目新しいこともなく、想像を超える所もない。
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2009年11月29日 読了
清水次郎長一家の小政を主人公に、親にうとまれ博徒一家に入り、喧嘩で身を立てつつ幼馴染の娘を生涯求めた男の生きざまを描く。
幕末の情勢が激変する時代、淡々と語られる小政の心の内は迷いを含むものながら堅く、常に愛か憎かを尋ねる。
「枯し紋次郎以降に初めて現われた次世代股旅物の傑作」と評されるものゆえに、時代小説としては「まっとうな」ものなのだろう。
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2009年11月17日 読了
大学教授で推理作家の主人公が、最近娶った妻とともに名探偵と化す。
絵画と歴史にまつわるミステリー。
実に細かい下調べと膨らむ一方の想像。テーマやツールはとても面白いけれど、ウンチクがやたら細かすぎて疲れてくる。
そこまでの描写は必要ないのではと思うほど。
名探偵のはずの主人公が実はワトソン役にぴったりだったりと、コミカルな面もあった。
でも疲れた。
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2009年11月07日 読了
差し出された小説の原稿に描かれたミステリ。
眠くならず、喉も乾かず、尿意さえもよおさない。出口のない部屋。
いくつかの複線が少しずつ語られ、次第に繋がっていく。
後味は、なんとも気持ちの悪いものだった。
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2009年09月30日 読了
前作「配達あかずきん」は短編だったけれど、今回は信州に出張し、しかも長編。
前作から何となく気になってはいたのだけど、ちょっとした謎を気にかけ、謎解きを始めようと思うきっかけが薄い。なぜそこで気持ちがそう動くのかという動機がいまいち。そこがなければ探偵も始まらないのだから。
それでも本屋の魅力は充分にあり、長編の意味もあった。
中だるみな点もあったし、後半の思わせぶりは不愉快ではあったが、登場人物が魅力的。
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2009年09月27日 読了
就職活動中の女子大生。「平服で」といわれて豹柄ブーツで行ってみると周りはみんなリクルートスーツ。
なんていう、ちょっとゆるい感じの就活話。
とくに大きな事件が起こるわけでもなく、ちょっとした普通の出来事をだらりだらりと書いてある。
この人の作品で最初に読んだ本の印象が強かったせいか、他の本はずいぶんと軽い後味。
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2009年09月23日 読了
心霊現象が絡む事件を捜査する「R特捜班」。持ち込まれる一見普通の事件や事故に絡む霊たちを導き、真実を探る。
短編集。STシリーズにも似た雰囲気だけど、内容が薄くて何も残らない。
せっかく霊能力を持った人たちが警察という特殊な仕事についているんだから、もっと使い道もあったと思う。
あっという間に読めるのでちょっとした待ち時間に手に取るには最適。
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2009年09月19日 読了
第52回江戸川乱歩賞受賞作
不可思議な死をとげた兄。事故と結論付けられたその死に納得がいかず、兄の痕跡を辿るために東京へ出る。
同じ頃、予備校で先生をしている鍍金(めっき)のところへやってきた東京大火事の話。
この二つの話が交互に語られ、やがて川の流れのように一つになる。
坂のある土地の位置関係が要になっている話だけに、東京の地理を知らない私にはかなりわかりにくかった。
そのためか、謎解きのあたりになってやっとおもしろくなってきた感じ。
探偵モノという分類になっていることに不満。
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2009年09月08日 読了
映画のノベライズ。
富士が噴火し、そこに封じられていた妖怪たちが一斉に溢れ出た。それを狩り、もとの平安な地上へと戻すべく、一人の少女が立ち上がる。
この世でただ一つ、妖怪を切れる刀を持ち、河童の子を弟として育てた少女、「さくや」。
映画は知らなかった。なんとなく「木花開耶姫命」という神の話を読みたいと思って手に取った本。
普通に妖怪退治の話だけど、サクサク読め、豪快な娘と手の内を明かさない頼もしい助っ人たちという王道なストーリーはそれなりに楽しめた。
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2009年09月07日 読了
心理学者である立原健人が、自らの内に巣食う「モンスター」の望むままに殺人を犯す。完全犯罪を目指す傍ら、自らの存在を示す印を残し。。。
ネットで獲物を見つけたり、心理学用語を目印としたり、多重人格や虐待といった興味をそそる題材をうまく利用しているが、最初からどうも不快感を引きずる。
「ユグノーの呪い」と同じく読みやすかったが、こちらは後味が悪かった。
ノアをもっと使ったほうが面白くなったんじゃないかな。
「言い間違え」についての心理学的解釈も、意味深に使われている割には説明もなかったのがものたりない。
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