2013年11月20日 読了
陰陽家である師・加茂保憲の供として、晴明と共に東山にやってきた光栄。
そこで僧たちの間にささやかれている噂を耳にする。
「天狗か、仏罰か」
保憲に「その怪を卜占せよ」と命じられ、晴明と共に動き始めた保憲は、迷いながらもたくさんの選択をする。
明るく不真面目な陰陽師見習いの清明と、今度は実地の訓練をする保憲。
長い割にはそれほど実があったとは思えないけど、新しい出会いあり、大きな決断による成長ありと、様々な変化があって次が待ち遠しくなる。
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読書と編み物の記録
2013年本文作成
2013年11月20日 読了
陰陽家である師・加茂保憲の供として、晴明と共に東山にやってきた光栄。
そこで僧たちの間にささやかれている噂を耳にする。
「天狗か、仏罰か」
保憲に「その怪を卜占せよ」と命じられ、晴明と共に動き始めた保憲は、迷いながらもたくさんの選択をする。
明るく不真面目な陰陽師見習いの清明と、今度は実地の訓練をする保憲。
長い割にはそれほど実があったとは思えないけど、新しい出会いあり、大きな決断による成長ありと、様々な変化があって次が待ち遠しくなる。
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2013年11月17日 読了
様々な国や宗教の神話を混ぜ込みながら、主人公の桃が自分の資質に気付くまでを描く。
全く入り込めない。奇妙すぎて嫌悪感だけが広がる。
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2013年11月15日 読了
旗本の次男坊・日下雄征は、気ままな部屋住みの身分。日々のんきに暮らしていたが、黒船来航で急に世間は変わりだす。
かりんとうが大好物の変わり者の侍が、今までどれだけのんきだったのかをやっと悟り始める。
色んな人に諭されどやされ、やっと自分の生き方を決める様子はもどかしいくらいゆっくりで。
でもそんな姿も微笑ましく思える。ほっとできる話。
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2013年11月14日 読了
扇野藩の重臣、有川家の長女・伊也は、女だてらに弓を引く。
弓矢小町と謳われる伊也は、藩内のもう一人の弓の使い手である樋口清四郎と出会い、惹かれあう。
だが清四郎は妹の許嫁となってしまった。
二人の思いとは別に、藩の政の謀に伊也と清四郎を利用しようという者がおり、二人は家の名と共にそれに巻き込まれていく。
最後は八方丸く収まるのだが、流れはとても分かりやすい。そのうえ特定の人物の目線でもなく淡々と進むので感情移入もしにくい。
ただどこかの歴史書を眺めているよう。
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2013年11月13日 読了
陰陽寮の暦生である賀茂光栄には、安倍晴明という兄弟子がいた。
晴明といえば、『見目麗しくて立ち居振る舞いは品良く優雅、すべての人の目を釘付けにし、天才と呼ばれる陰陽師』が基本。
でもこの話の中では、『大きな鷲鼻でドングリ眼、父親が苦手で常に逃げ回っており、さらには18歳も年下の兄弟子と同レベルでケンカをする勉強嫌い』とくる。
あまりにも雰囲気の違う晴明で面食らうが、これはこれで面白い。
女好きで、女性を口説くためには必死で術を磨くが他のことではサボりまくる晴明は、光栄と共に見習いで未熟な学生。
その二人が同僚から相談を受け占をする。
まだ力のない晴明たちの必死さが頼もしい。
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2013年11月10日 読了
京都の花街、上七軒で舞妓をしている小梅は、お座敷で出会った一人の男になぜだか心を奪われる。
花街で舞妓として、芸妓として、振り売りとして生きる女たちの恋。
独特な言葉に慣れてからは夢中になれた。
切ない恋の話ばかり。
同じ頃に同じように恋をした女たちの話を、一つ一つ追える。
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2013年11月08日 読了
バチカンで法王選挙が行われる最中、平賀とロベルトは、有名彫刻家の作品の除幕式に出席するためにメキシコのグアダルーペ寺院を訪れる。
そこで奇跡を目撃した二人は、調査を始める。
平賀の知識とロベルトの実験には驚くことばかり。
そして予想もつかない仮説。
どんどんスケールが大きくなるが、そこへキリスト教とのつながりを見つけるのは少し強引な気もする。
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2013年11月02日 読了
小野派一刀流の「青鬼」真木倩一郎。
道場で剣術を教えている浪人だが、ひょんなことから拉致に遭いそうなった女性を助けたことから岡っ引の総元締めと縁を持つ。
武家の倩一郎が大小を捨てて「たき川」へ婿入りするきっかけとなった一件。
剣の腕は師範代、見目もよく、穏やかな語り口の倩一郎はとにかくかっこいい。
さらに武士であることもあっさりと捨てて商人になるところも。
ただ、お葉とのやりとりはそれほど魅力的ではなく、むしろあまりいい女とは思えなかったのが残念。
先に読んだ次作の「初めての梅」でのお葉なら納得いくのだが、結婚に至るほど心を動かされたという部分が少ない。
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2013年10月29日 読了
ロンドンのジャーミン・ストリートに店を持つ靴職人の斎藤良一。
いつか「英国王室御用達」の称号を手に入れる日まで彼の野心は潰えないはずだった。
彼がそこに店を持てたのは、13年前の出来事があったからだ。
しかしその時から、斎藤に復讐するためだけに技術を高める若い靴職人・榎本智哉がいることを、斎藤は気づいていなかった。
すばらしい技術を使った職人の戦い。
ミステリーだけど、専門の話を飽きさせない程度に詳しく盛り込んであり、集中してあっという間に読んだ。
何かに囚われていると、これほどに視野が狭くなるものなのか。
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2013年10月24日 読了
江戸の船宿「たき川」の2代目にを襲名した倩一郎。
目明しの元締め米造が、町のあれこれの始末をつける。
始め、読みにくい文で解りにくい進め方だと思っていたけど、慣れてくれば米造の気持ちがわかる。
読みにくさは前作を読んでないせいかもしれない。
二刀を鉄扇に持ち替えた米造の働きが頼もしい。
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