2015年10月20日 読了
イケメンで料理も女あしらいも上手い弟の杏二と、さして美人とは言えないが普通の容姿の姉・偲が二人で営むリストランテ。
店に来る女性客にはたいてい手を出している弟は、それでもなぜか揉め事にはあまり当たらない得な性分。
小さないい雰囲気の店らしいけど、行ってみたいとは思えなかった。
間にいくつか話が抜けているのかと思ったくらい中途半端に話が飛び、都合よく事は収まるし、最終話は余計なつけたしにしか思えず、後味の悪さだけが残る。
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読書と編み物の記録
2015年本文作成
2015年10月20日 読了
イケメンで料理も女あしらいも上手い弟の杏二と、さして美人とは言えないが普通の容姿の姉・偲が二人で営むリストランテ。
店に来る女性客にはたいてい手を出している弟は、それでもなぜか揉め事にはあまり当たらない得な性分。
小さないい雰囲気の店らしいけど、行ってみたいとは思えなかった。
間にいくつか話が抜けているのかと思ったくらい中途半端に話が飛び、都合よく事は収まるし、最終話は余計なつけたしにしか思えず、後味の悪さだけが残る。
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2015年10月18日 読了
怪異を好む中条・宣能につき合わされ、散々怖い目に合いながらも断れない宗孝。
今度は宗孝の五の姉が大きく関わる。
学者に嫁いだ五の姉は、夫婦で発明品を作っては皆を助けていたが、その発明品を夜な夜な試す十一の姉・小宰相と、さらにその小宰相が仕える八の姉の懐妊に伴い加持祈祷をした僧とが入り乱れ、話がややこしくなる。
様々な出来事のすべてに五の姉とその夫の発明品が顔を出し、アクション要素までもが盛り込まれた。
でも恐ろしい場面がなぜか和んでしまうのは、宣能と宗孝の所々かみ合わない会話のせいか。新しい登場人物も加わり、あと何人の姉が待っているのかと思うととても楽しみ。
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2015年10月16日 読了
自分の前から姿を消した女性を探して、公安が目を付けているという教団へと足を踏み入れる。
すべてが陳腐。
これだけのページを使ってどこにも惹きつけるところがない。
「カルト教団」という妄想ですべて終わる。
ある意味、どう考えても理不尽で、通常なら信じないようなことを信奉してしまうようなカルトにはまる人なら良さがわかるのかも。
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2015年10月14日 読了
出張料理で人気の料理人・仁の弟子となった山田澄香。
無口でイケメンの仁に一目ぼれした澄香だが、料理は全くできず、ひたすら下僕として立ち働く日々。
派遣を辞めて仁の弟子になる澄香だが、32歳の割に脳内のきゃぴきゃぴ感が10代並。
過去に暗い影がある仁のワケもさほどではなく、あきれるほどいい加減。
出張で向かう客層のほうはリアルで納得もするが、澄香が自分で自分のことを「くるくると良く働き」というのも違和感があって、全体的におかしい。
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2015年10月12日 読了
検索エンジンサービスの大手、「オッド・アイ」。その創始者のブルーノ・マーニーの下には、あらゆる情報が集められる。
そのビッグデータから新しいビジネスに繋げようとするブルーノ。
人工血液や気象を操る人工衛星が、末端の生活貧困者の下にまでマネーをもたらす。
しかし、もしくは死か。
こっそりとしかける実行犯の様子などは緊張感があっておもしろいのに、全体を見るととてもつまらない。
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2015年10月06日 読了
両親を救うために先を急ぐ劉欣。後を追いつつ治療もする王弁と僕僕。だが、その途中で王弁は不治の病を得たタシという少女と出会う。病の理由がわからず悩む王弁と、それを見守る僕僕。
旅の仲間の幾人かと別れ、また静かな旅路となるかと思いきや、以前の様子とは全く違う。なんだか僕僕の魅力があまり語られず、王弁も普通の悩める青年となってしまって物足りない。
そして劉欣の戦いは山場となる割にあっさりと決着がついた。
むしろ王弁の治療よりそちらを軸に置いてほしかった。
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2015年10月03日 読了
残業をすれば会社も従業員も税金をとられるという「残業税」が導入され、10年ほどたった。
残業税調査官・矢島と労働基準監督官・西川がコンビを組み、悪質な荷重労働や税金逃れに挑む。
思い切った税制度がだ、これはこれでおもしろい。
働き方を考えるのが流行りの今、仕事が趣味という人の意見も聞いてみたいと思う。
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2015年10月03日 読了
マツリカ達が成し遂げた三国円卓会議から一両年後、ニザマとアルデシュの間にある湾岸地域では、今やどちらからも独立していわば自治州として孤立していた。
そこへ、ニザマからの逃亡をもくろむ地方官僚の姫君ユシャッバが、山の民である剛力を案内人にやってくる。
今回はマツリカの活躍はあまりない。
湾岸で地下に暮らす子供たちと、剛力や近衛の活躍がメインとなる。なにより前作で腕を切られた双子座のヴァーシャが頼もしい。
隠されたニザマの跡継ぎとキリヒト達の活躍はまだ先のこととなるのか。
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2015年09月28日 読了
刑事になって生まれた町に戻ってきた若者や、隠居の怪盗紳士が住む花咲小路商店街。今回は、いじめが原因で高校を辞めて、2丁目で花屋を営む花乃子さんのもとに居候することになった十代の”めい”。
相変わらずの優しい人たち。傷ついてなお優しい人たちに囲まれ、やがてめいも人を繋げる。
この人の本は、確かに始めは穏やかで優しい気持ちになれる。でもこの口調で何度も読んでいると、しだいになんだか慇懃無礼に上から目線でじっくりなだめられているような気分になってきて嫌悪感がわいてきた。
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2015年09月26日 読了
神田明神下の長屋に住む通いの摺師・安次郎は、その技の巧みさから、名指しで仕事がくるほどであった。
寡黙な安次郎の弟子・直助はお調子者で、彼が聞き集めてくる噂、兄弟の揉め事や色恋の悩みなどを放っておけずに話を聞く。
自分の仕事に絡め、人を説得するわけではなく技を見せながら、語らず悟らせる。
さっくり読めて後味も良い。
色んな事がすべて解決するわけではないところが妙に納得する。
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