図書館の魔女(下)


2015年09月26日 読了
 「キリヒト」としての使命が明らかになった後も、二人だけの指話でさらに絆が深まるマツリカとキリヒト。
 そして国の情勢が戦へと傾いていきそうになる時、マツリカは、唯一の言葉である左手を封じられる。

 一の谷を守るため、また左手を取り戻すため、周辺国への土産を手にして敵国へ乗り込むマツリカ。
上巻よりも量があったのに、少しも苦にならない。
大冒険となる下巻はスピード感が増し、読み応えたっぷり。

 小休止的に入っていた魔導書などの禁書に関する講義シーンが印象的で、納得したり苦笑いしたりと、本に関する興味が増した。

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双頭の蜥蜴


2015年09月22日 読了
 ニューヨークに住むシエラは、母との確執に苦しみ、唯一の友人であるアナベルも交通事故で失ってしまっていた。
 見知らぬ人のふとした言葉にさえ涙が流れるような日々をすごしていたシエラに、道端の老婆からトルコ石を渡される。
 そして見知らぬ世界で、「石の司」として世界を救う使命を与えられる。

 ある日突然見いだされ、大きな力がその手にあり、代わりのない人材として周りからは慕われ、たった一人の愛する人を得、大仕事をやりとげて英雄となる。
子供向けだったのか。

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図書館の魔女(上)


2015年09月21日 読了
 鍛冶の里で育ったキリヒトは、その訓練を終えて最古の図書館の主へ仕えるため里を下りた。
「高い塔の魔女」と呼ばれるその主・マツリカは、古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせる。

 政治の謀などに話が及ぶととたんに難解に感じたが、マツリカ達との関係が深まるにつれ、どんどん興味がわいてくる。
650ページもある分厚い本が、頼もしく見えるほど。

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連鶴


2015年09月17日 読了
 一枚の紙からおよそ100羽の鶴がつながった連鶴が伝わる桑名藩。
幕末に、あくまでも藩士であろうとした速見丈太郎と、商家へ婿へ行くことが決まっている弟の栄之助には、向かう誠意は同じでも違う道が見えていた。

 あのあたりの時代が好きな人には、どこまでも想像が膨らむ話だろうけど、興味が持てない私には退屈だった。

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神さまのいる書店 まほろばの夏


2015年09月15日 読了
 本が好きで、学校の図書室に通い詰めていた主人公の紙山ヨミ。
夏休みに司書教論の事原先生に紹介された本屋でバイトをすることにしたヨミは、そこで魂の宿る本たちに出合う。

 魂が、本に宿る。
まれに、そんな現象が起こり、そしてそんな本たちはたいてい、気味が悪いといって嫌がられる。
そんな本を集めている店主や、人の姿を取った本たちとひと夏を過ごすうち、ヨミは素晴らしいものを手に入れる。

 本に宿った魂たちの姿を思い浮かべるのは楽しい。
でも話自体は王道。定石。

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続々・珈琲屋の人々


2015年09月14日 読了
 かつて人を殺したことがある『珈琲屋』の主人・行介は、罪を償った後もずっと、自分を罰していた。
そんな行介のもとには、今回もまた、自分では決められない事や悩みを持った人たちがやってくる。

 切なくて辛くなる話ばかりでも、決して暗い気持ちにはならない。
何かきっかけがあれば決められるのかもしれないけど、そのきっかけなんてほとんどやってこなくて、「半分だけ」決まった自分の心という部分は、とてもよくわかる。

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珈琲屋の人々 宝物を探しに [ 池永 陽 ]
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空棺の烏


2015年09月12日 読了
 八咫烏が統べる世界。若宮の側近を辞した雪哉は宗家の近衛集団「山内衆」を養成するための訓練学校「勁草院」へと入る。そこは、身分の差に関係なくただ実力のみが意味を持つ学校。

 そこで起こる様々な出来事や人間関係を通して、雪哉はいずれ来るであろう若宮の統治に必要な人材を見定めていた。
学校でのことだけかと思っていたら、最後はしっかり大事で終わり、前作で起こった事件の解決に向けた新しいこともわかってくる。
雪哉の成長がすばらしすぎて胡散臭いような気もするが、若宮の力も他にまだまだありそうだ。

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豹変


2015年09月12日 読了
 都内の中学校で、少年が同級生を刺す事件が起こる。刺した少年は、取り調べで老人の様な声でおかしな話しをしたうえ逃げ出した。
そこに現れる祓い師・鬼龍光一。
 さらに第二、第三の事件が起こり、みな14歳で老人の声と口調が共通点だった。

 現実主義のはずの刑事・富野が、祓い師というオカルトなことを生業としている鬼龍と協力して事件をさぐる。
信じてないけどああるのかもしれない現象が、どこまで受け入れられるか。
楽しめた。

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豹変 (角川文庫) [ 今野 敏 ]
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ちょうかい 未犯調査室


2015年09月10日 読了
 警察庁の外郭団体、犯罪史編纂室。そこに集められたのは、「懲戒免職」になってもおかしくないような警官たち。
しかしそこでは「これから起こる犯罪を未然に防げ」という不可能に思えるような捜査が行われていた。

 キャリアなのに鳥頭という室長が「繭」と呼ばれる装置に入り、無数の星として輝く不穏分子をつかみ取る。
予知とは違い、過去のデータを大量に集めて分析した結果の捜査。
でも前半はその設定が固まらないまま進み、掴めた頃には伏線を回収できないままこじつけて終わる。
読み終わったそばから忘れる。

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小説 図書館の主 塔の下のライブラリアン


2015年09月08日 読了
 小さな公園の中にひっそりとある、タチアオイ図書館。
子供たちが集まるその場所では、常連のサラリーマンやオーナーの老婦人と共に本を愛する人たちの優しい時間が流れていた。

 コミックが原作だったようで、知らずに手に取ったせいか、内容の幼さにうんざりした。
コミックでなら面白く読めたかもしれない。

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小説図書館の主 塔の下のライブラリアン [ 真堂樹 ]
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