2013年03月03日 読了
元大物政治家・大堂剛の事務所で働いている聖は、就職活動を始める。
しかしエントリーしてもいない会社から内定通知が来たり、半年のインターンが2カ月でクビになったりと、おかしなことがとまらない。
シリーズ2巻目。
食わせ者の大堂は、面倒なことは嫌いだが暇も嫌いで、周りの物を振り回す。
それに鍛えられている聖は、めったなことでは負けない。
今回も、聖を困らせようとする者たちには必ず意趣返しをする。
その強さと臨機応変が頼もしい。
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読書と編み物の記録
2013年03月03日 読了
元大物政治家・大堂剛の事務所で働いている聖は、就職活動を始める。
しかしエントリーしてもいない会社から内定通知が来たり、半年のインターンが2カ月でクビになったりと、おかしなことがとまらない。
シリーズ2巻目。
食わせ者の大堂は、面倒なことは嫌いだが暇も嫌いで、周りの物を振り回す。
それに鍛えられている聖は、めったなことでは負けない。
今回も、聖を困らせようとする者たちには必ず意趣返しをする。
その強さと臨機応変が頼もしい。
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2013年03月01日 読了
代々木公園にある都市伝説。
3月の最後の日曜は、誰かが姿を消し、代わりに誰かが現れる。
楽しげな表紙とは裏腹に、どんどん人が死んでいくホラーな内容におののきつつ、それでもなんだかコメディのようで、さらさらと読める。
複雑に入り組んだ人間関係が、最後はひらりと解けるのではと思っていたが、きちんと伝説通りになった。
しかも後味は悪くない。
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2013年02月26日 読了
人一倍怖がりの甚十郎は、百物語へ参加しろと兄弟子から言われる。
断ることもできず嫌々参加した甚十郎だが、その会で聞いた話が大きな陰謀へと変わる。
甚十郎が巻き込まれたやっかいごとは、百物語に少しずつちりばめられた幽霊話の中でまとまっていく。
そしてそれはまた見事に左門へと繋がっていった。
最後は、ただ剣が強くて大酒飲みに見える左門の中に、かつて若者衆と共に大名家の家老と戦った姿が少しだけ見えた。
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2013年02月25日 読了
城下の掘割で若い女の幽霊を見たという普請方の男が、まもなく病で死んだ。さらに、女の姿を見た者は必ず死ぬという噂が囁かれる。
ところがそれは、評判のよくない家老を暗殺するために若い侍たちが流したホラ話だった。
「あやかし」というから、どんなものが出てくるかと思っていたら、幽霊話だった。
最後にはすべて繋がる幽霊話が、短編として語られる。
浪人の平松左門という男が、幽霊の正体を探りながらアチコチ歩き回るうち、見えてくる政治取引。
始めの頃はどうも盛り上がらないただのウワサ話が、最後でいきなり引き締まる。
左門に興味が出てきた。
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2013年02月22日 読了
警視庁捜査一課の葛城公彦。サラリーマンにしか見えないような頼りない見た目の葛城と、女子大生の円が鮮やかに事件を解決する。
しかし本当は、円のおばあちゃんである静が一番の探偵だった。
少しの情報と確実な現場の観察で、さらりと事件を解いてしまう静おばあちゃん。
安楽椅子探偵といったことろだが、最後は予想もしてなかった展開。
でも思えばこの作家は、それまでのすべてを台無しに壊してしまう結末が多い。
そのせいでほとんどはがっかりする。
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2013年02月19日 読了
定年退職したおっさんたち3匹の、夜回り隊。
町内の小さなもめごとを、納得いかないとかしっくりこないとか見過ごせないとかの理由で解決に乗り出す。
すごく真っ当で、すごく正論。
まっすぐすぎて目をそらしたくなる。
そのせいで、辛いことや理不尽な事が起こっても、どこか他人事でうわべだけに見えてしまう。
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2013年02月17日 読了
破天荒な医師、天城を迎えて1年。仕事はたった一つの公開手術だけ。
天城はただ、スリジエ・ハートセンターの設立を望んでいた。
「桜宮に、桜並木を作る」
それに関係して、東城大学医学部では様々な政治的取引と裏工作が行われていた。
世良と天城のコンビがここで終わる。
世良と花房の関係や、速水の伝説が始まる瞬間を含んでいるので、バチスタシリーズのいろんな場面がよみがえる。
年表がほしい!
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2013年02月15日 読了
両親に虐待され、抱きしめられることもないまま育った北斗が、初めて人を信じた。
しかし、その人は死んでしまった。里親となってくれていたその人が詐欺にあっていたと知り、北斗は復習を決意する。
里親の母が死んだ時、北斗の心も死んだ。
珍しい、石田衣良の長編。
ブルータワーが面白かったので期待した。虐待されて成長し、里親のところに行くまでの話が想像以上に辛かったが、長編のわりにずっと浅いところをもぐっているような感じで、うんざりするところも多かった。
でも北斗の思いは沁みるようにずっと残る。
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2013年02月11日 読了
目を瞑ると、闇の中に白く影がうかぶ。「おいちちゃん、助けて・・・」
江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父・松庵の手伝いをしているおいち。
ある日、おいちの幼馴染のおふねが、大量の血を流し、死んだ。
友の死を不審に思うおいちの前に現れる、1人の青年。
おいちの不思議な力は、勘といってもいいくらい小さなものだけど、それは必ず事実に導く。女の身で医者になりたいと思うおいちの話の、第2段だったようだ。
簡単な文で読みやすく、分かりやすい。
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2013年02月11日 読了
再構築された世界では、バソンの妻のピキは惨殺され、呆然とするバソンは連れ去られる。滅亡したはずの隋の軍隊にいるのは、絶海だった。
千里たちは、ゆがめられた世界を戻すため、五獄図を再生する道を選ぶ。
戦うばかりの千里に、少しずつ知恵を授ける周りの者たち。
ゆがめられた世界ではあるけど、今そこには人が住み、営みを続けている。それを覆すということは、今生きている者たちはどうなる?
葛藤と戦い、結論を出せずにいる千里に周りは。。
千里伝完結編。何かを選びとるのは、誰にとっても辛い。
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