2009年04月28日 読了
パラレルワールドへ迷い込んだ少年の物語。
かすかな違和感からわきあがるあらゆるものへの不信感。それが募り、空気にすら違和感を覚え始めるような不思議な文脈の中で語られる「心」や「愛」や「自分という存在」。ややありふれた感はあるものの、作者はこれをどう解決させていくのかという好奇心が先を急がせた作品。しかし、物語という点でいえば、解決はしない分私にとっては消化不良。その余韻を楽しめるか否かで評価は分かれるだろうけど、現実ではこうゆう「しょうがない」事態のほうが多いんだろうなぁと思う。理由も根拠も解決法もわからないけど、受け入れるしかないという、現実。
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