夢は枯れ野をかけめぐる


 早期退職して無職の48歳、独身の羽村祐太は、ある日高校の同級会で奇妙な相談を持ち掛けられる。
暇な祐太はそれを受け、ご近所さんとの交流も楽しみ始めた。
祐太の周りで起こる、介護や孤独死などの、ちょっと憂鬱な大問題を、それぞれの視点から描く短編集。

 介護、惚け、死などの、暗いイメージのことを、祐太の視点でさらりとさせて語るため、気の重くなる事が思いのほか気詰まりではない雰囲気になっている。
最初は探偵ぽい立場を持たせようとしていたようだが、むしろ後半の祐太のほうが魅力的だった。
ご近所さんの、いろんな「老い」。