2009年10月29日 読了
時は明治。江戸から東京へと名を変えた街で、若者たちが駆ける。
時代は変わっても作者の世界は全く変わらず。
若者と、幼馴染と、小さな問題と。この設定しかないと言っていい。
簡単に読め、あっけらかんとした文章。おもしろいけど、取り立てて注目することもない。
結末が中途半端な部分があったりしてちょっと残念。
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読書と編み物の記録
2009年本文作成
2009年10月29日 読了
時は明治。江戸から東京へと名を変えた街で、若者たちが駆ける。
時代は変わっても作者の世界は全く変わらず。
若者と、幼馴染と、小さな問題と。この設定しかないと言っていい。
簡単に読め、あっけらかんとした文章。おもしろいけど、取り立てて注目することもない。
結末が中途半端な部分があったりしてちょっと残念。
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2009年10月28日 読了
「タロットの迷宮」の前作。
PC内で”生きている”キシモトと、新米捜査官が追う首切り殺人。
追うごとに混乱し、誰を信じていいのかわからなくなり次第に自らを追い込んでいくのはアメリカ映画のようでスリリング。
でも最後の解決編というべきところがいまいちスムーズでないため、何度もページを繰りなおすことになったのは解読力不足所以か。。。?
この人の文は読点が多くて読みづらいのが難点。
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2009年10月27日 読了
定年退職を迎えた幼馴染の「おっさん」3人が、地域限定の正義の味方をやる。
頼りない大人も、わがままな子供も、同じようにしっかり導く強さがカッコイイ。
作者らしい甘ーい恋の話ももちろんあり、期待していなかった分読んでいる間中楽しい気分でいられた。
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2009年10月23日 読了
オリュンポスの高みから人間の歴史に介入してきた神々の、今後の運命を占う物語。
思わぬ事故によって人間に<意思>を与えてしまった神。その良き相棒である大神が提案した<意思>をめぐる3つの賭け。
古の神話。パンドラの希望。トロイの木馬。
ギリシャ神話をよく知らなくても聞いたことがある話。関係を知らなくても名前は知っている神々。
「銀の犬」と同じ、音のない、静かで強い色を持った洪水に襲われた感じが残る本。
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2009年10月21日 読了
習ったことのないはずのフランス語が読めた。知らない人の記憶。自分を演じているような違和感。
前置きのない魅力。
非常に集中して読めた。目を離すのがもったいないような気さえしてくる。結末は読めるけれど、ミステリとしてのツールがてんこ盛りでおもしろかった。
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2009年10月20日 読了
ホテルジューシーの姉妹版。
夏休みのバイトを探していたら、親から大嫌いな歯科医のバイトを押しつけられた。
やってくるお客様(患者)の小さな行動の不審を見抜き、スタッフ総出で心のケアをやってしまう。
姉妹版のほうよりリアルでささやか。でもどちらも、目の前のことを一つ一つちゃんと解決していこうという「ゆっくりとした歩調」の雰囲気がある。
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2009年10月18日 読了
警察官・利津が、PCの中で生きる人口知能キシモトと共にミッションに挑む。
僻地にある精神病棟内で起こった事件を調べていくが、次々と事情を知ると思われる人が死に、タロットカードが残される。
舞台は日本なのに、なぜか海外のようであり、近未来の架空の街のようである。
前作があったのは知らなかった。読んでいないので余計気になる。
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2009年10月16日 読了
玄関を中心にして古書店と喫茶店を営む堀田家。
一家の大黒柱を中心に4世代が住む大家族。
語り手は幽霊のおばぁちゃんというのも面白い。登場人物の多さに最初は戸惑うけれど、個性がしっかりしているのですぐになじめる。
ドタバタがじんわり暖かい。章ごとに話は完結するのだが、これだけの人の多さを短い話の中でまんべんなく全員を登場させ、影の薄い人物がいないうえに混乱させない。
古書店というところ、子供たちの名前が色の名であるということ、、、。私の好きなポイントがよけいにひきつけられた。
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2009年10月15日 読了
会社でこっそり同人誌をコピーする腐女子。そのため出世には興味なし。会社では窓際部署。そこで、昼行燈な同僚達と社史を作成する。
作者の趣味が思いっきり出ているような感じ。
主人公より周りの人物のほうが光っている。そのため周りで何が起こっているのか気になってしょうがない。
それでも主人公の心意気は素直に伝わってきて、素材を詰めすぎた感があるのにさらっと読める。
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2009年10月14日 読了
身代金・10億円。大手銀行の行員3名が誘拐された。
特殊捜査係の「トカゲ」と呼ばれるバイク隊の上野の目から語られる企業誘拐。
このボリュームなのでかなり重みのあるものだと思って読み始めると、案外するりと進む。
彼の作品は読みやすく、結論も途中で察しがつくものが多いが、プロフェッショナルの仕事が魅力的に描かれているものばかりである。
何かに自信を持っている人間の強さが要所要所に浮き出てきて、軽いタッチの中にしっかりと余韻を残すので気持ちがいい。
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