2014年10月28日 読了
『黄泉坂案内人』 第2弾。
あの世とこの世の狭間を漂う「入日村」で、日々やってくる死人たちが憂いなく三途の川を渡れるよう働いてきた村人たち。
そこへ新しい村長がやってきた。新村長のやり方に納得いかない彩葉だが、迷える魂たちを救いたいという気持ちはどちらも同じで。。。
正直言って少しも前作の内容を覚えていなかった。
今回もさして盛り上がらず、どの登場人物にも気持ちが入らないうえ、素晴らしい結末もない。
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読書と編み物の記録
2014年本文作成
2014年10月28日 読了
『黄泉坂案内人』 第2弾。
あの世とこの世の狭間を漂う「入日村」で、日々やってくる死人たちが憂いなく三途の川を渡れるよう働いてきた村人たち。
そこへ新しい村長がやってきた。新村長のやり方に納得いかない彩葉だが、迷える魂たちを救いたいという気持ちはどちらも同じで。。。
正直言って少しも前作の内容を覚えていなかった。
今回もさして盛り上がらず、どの登場人物にも気持ちが入らないうえ、素晴らしい結末もない。
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2014年10月25日 読了
5歳の少女ニノンは、声が出せない。その母親であるフランス人のジョゼットが自殺に見せかけて殺され、ニノンは犯人を見ている可能性があるとして保護された。
ニノンは、元暴走族のヘッドを務めていたマモルへ託される。
心に傷を持つ者たちが互いを愛しく思い、守り、笑顔を引き出す。
そんな優しい小路幸也の世界。
短く、解り易い表現や展開で読みやすいが印象は薄い。
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2014年10月23日 読了
“オーリエラントの魔道師”シリーズ。
この地に大きな戦が起ころうとしていると予言した者がいた。
そして様々な力を持つ人たちの住む村が焼かれ、一人の若者が平和を求めて魔道士となる物語。
シリーズになったのなら是非読みたいと思っていたものの一つ。
「オーリエラントの魔道師たち」で普段身近にあるものを使って力を持たせればこんな使い方ができるのかと驚いたのだけど、こちらはやや普通な魔法たちだった。
これからどう広がっていくのかが楽しみ。
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2014年10月19日 読了
ノルウェーの田舎町での春祭りの最中、突然停電が起き、月が消えた。
そして近くの屋敷では、凍死した当主が発見される。
人々は北欧神話に伝わる氷狼の仕業と畏れ、それに偶然立ち会うこととなったビル・サスキンス捜査官は、バチカンの二人の友人に協力を要請した。
北欧神話に絡め、失踪したローレンの正体、ジュリア司祭の目論見などがわかってくる。
今までは本部で頭脳として動いていただけのローレンが、突然厚みを持った存在に変わり始めた。今までのやり取りがあるために犯罪者であっても好意的にしか見れないが、これから彼は何を始めるのかが非常に気になる。
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2014年10月17日 読了
リストラ請負会社で働く村上真介。
どんなに大きな会社でも、不況や業績不振が続けばリストラが行われる。
これまでたくさんのリストラ候補者を自主退職へと説得してきた彼の会社も、例外ではない。
様々な会社や人を見てきたからこそ、働くことについて考える真介。
仕事を辞めるか辞めないかがその人の人生をどうするか、その後を観察する。
色んな場面でよく聞く『後悔のないように』は、しだいに意味のない言葉に思えてくる。
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2014年10月15日 読了
「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズ第四弾。
ヤナギのショッピング街で、落ちていた手紙を拾おうとしたお草さんは、危うくロールスロイスに轢かれそうになる。
そこからいくつかの災いが巻き起こり、ロールスロイスの運転手・佐々木に胡散臭いものを感じ始める。
いつものお草さんは、周りの誰かのためにその災いを拭おうとするのだが、今回は自分のため。しかも胸の悪くなるような災いばかりでこちらも苦しくなる。
いくつもの背景を見つけ出せば少しづつ溶けてゆく災いがほとんどだが、佐々木に関してだけはぬぐえなかった。
いつものことながら、お草さんの考えや決断は、私にも考える時間を求めているような気がする。
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2014年10月09日 読了
フラれた翌日、リストラにあった。
ファッションの世界が大好きだった主人公・沙智は、本をろくに読んだこともないのに出版社の面接を受ける。
ファッション誌にかかわりたくて入った出版社だが、沙智は販売促進部に配属される。
個性豊かな部のメンバーと共に、ミリオンセラーを仕掛けるべく奮闘する。
無知な沙智は書店に研修に出されるが、そこで描かれていることはただの業界の愚痴でしかない。沙智の目を通して本を魅力的に見せ、興味を沸かせるどころか、盛大な愚痴でよけいに本に幻滅させる。
たまには本を読もうと思った人にこんな本を読ませたら、本への興味はなくなるだろう。
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2014年10月08日 読了
内閣総理大臣のSPであるエリートの首藤は、合衆国シークレットサービスで研修を受けることになった。
初日に巻き込まれたデモで、首藤はクスリを摂取し暴れて刃物を振り回した男をあっという間に制圧する。
その現場で押収された証拠品のなかで、大統領の暗殺をほのめかす写真が見つかる。
暗殺計画の裏で渦巻いていたそれぞれの思惑が少しづつ混ざり、それらが最後にどっと出てきて目をそらせない。
首藤の人格はちょっと極端だが、さらりと読めて充分楽しめた。
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2014年10月03日 読了
ホームズと、ワトソンを、女性にして現代に連れてきた!
頭はいいが変人のホームズと、アフガン帰りの軍医ワトソン。
二人はロンドンで起こった連続殺人を解決するために呼び出される。
とにかく個性の強い登場人物ばかり。
現代という設定上、シャーリーが使っているアイテムもすごい技術のものばかりで面白い。一見ただの中毒死の死体を、連続殺人と見抜いて暴いたトリックにも驚いた。
二人の背景にはこれでもかと暗いものが横たわり、それらはこれから明かされていくのか興味をそそる。
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2014年09月30日 読了
瀬戸物屋の五男坊である駿平は、百五十俵の貧乏御家人「野依家」に婿養子入りした。
商人であった駿平が武士になり、まず行うのは就職活動。
刀を持つ姿も様にならない駿平が、武家のしきたりや立ち居振る舞いなどを学び、様々な苦労を重ねて身を立てる決意と術を見つけていく。
周りの者に恵まれて、なんとか頑張る駿平だが、周囲の個性が強すぎて駿平が活躍する場面はほとんどない。
でもそれが、ほのぼのとした雰囲気を生んでいた。
女の一喝や啖呵で身を引き締める男達の話。
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