2014年11月28日 読了
法医昆虫学者の赤堀涼子が荒川河口の中州で見つけた死体は、絞殺後に遺棄されたものと思われた。
しかしその死体には不可解な点がいくつかあり、赤堀は解剖所見のいくつかに齟齬を見つける。
事件か事故か、さらには自殺なのかもわからないまま無駄足を踏む刑事たち。
そこへ赤堀は全く違った視点から意見を述べる。
今回は今まで程の気持ち悪さはない。でも虫の種類はたくさん出てくる。
今までの、一つの虫を注意深く細部まで観察したものも面白かったが、虫への興味を海にまで広げてすべてが自然だと言わんばかりの本作も、虫食が話題の今にはタイムリーで興味深かった。
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