2013年04月30日 読了
「フロリナが消滅する!」
1人の空間分析家が、そう言い残して宇宙から消息を絶った。
フロリナは宇宙で唯一、高価で高質なカート繊維を算出する惑星だった。
宇宙一の価値を持つフロリナをめぐり、その貿易権利を死守しようとする貴族たちと、そのすべてをかすめ取ろうとするトランター帝国の戦いが激化する。
地球でない惑星での暮らしや風景、秩序など、いろんな想像ができて面白い。
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読書と編み物の記録
2013年04月30日 読了
「フロリナが消滅する!」
1人の空間分析家が、そう言い残して宇宙から消息を絶った。
フロリナは宇宙で唯一、高価で高質なカート繊維を算出する惑星だった。
宇宙一の価値を持つフロリナをめぐり、その貿易権利を死守しようとする貴族たちと、そのすべてをかすめ取ろうとするトランター帝国の戦いが激化する。
地球でない惑星での暮らしや風景、秩序など、いろんな想像ができて面白い。
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2013年04月25日 読了
市役所の戸籍係の女に一目ぼれした梶原。
同じように、少し見かけただけの彼女が気になってしょうがなくなった3人の男たち。
いつも同じような地味な服に、化粧っけもなく、なにも欲しがらない、おかしな女。
接点のなさそうな男たちが、恭子というその女と関わって行くうちに起こす、自分とはまったく違う立場の者との邂逅。
この人は、「君たちに明日はない」シリーズ以外はどれも似ている。
どこか暗くて、じっとそこにいるだけのような話。盛り上がりも感動も特にない。
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2013年04月24日 読了
亡くなった祖母が残した文箱。
中には、和綴じの古文書と一緒に、和紙に包まれた気味の悪い物が入っていた。
何かの呪文のようなそれを、知乃は試してみることにした。
魔女の力を手に入れた知乃がその力を使うとき、知乃の体にはその代償のように苦痛が伴った。
大人になった知乃とその友人たちの、恋愛に向けるパワーが引き起こす苦悩。
ゆるい恋愛小説。
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2013年04月23日 読了
自慢の剣の腕を貸し、利息を取るという貸腕業の吉岡清三郎。
胡散臭い客からは1日1両や20両とふっかける。それでも腕は確かなので、仕事はきっちりとするという、律義な男。
表情や機嫌の表現がとても面白い。
不機嫌だったり品のなさだったりの、どちらかと言うとあんまりリアルに思い描きたくないものがおかしな例えで書かれていて、不気味さを和らげてくれる。
情に厚くもなく、冷酷なところもあり、ヒーローや紳士では決してないが、頼もしさはとてつもない。
好きな部類の話。
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2013年04月20日 読了
おいしいと評判で、なかなか予約が取れないお店。ハライ。
その店に、10月31日の午後6時に予約を入れた客たち。
たまたまその日、その時間に来た客たちの、そこに来るまでの小さな話。
認知症のおばぁちゃん、部屋から出られなくなった少年、過剰な仕事に追われている女性、他人の失敗を嗅ぎとってしまう人。
どんな成り行きがあってやってきたのか、待ち合わせの相手を待つそれぞれの客たちはみんな「誰かが足りない」状態。
小さな喪失感がたくさん集まったような状態に、心細くなる。
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2013年04月20日 読了
「東城大学病院を破壊する」という脅迫状が届く。
AIセンターがやっと設立し、稼働を始めようとする時に。
センター長に任命された田口は、さらにとんでもない役を任されることとなった。
この回は、バチスタシリーズの田口先生が主役。
これで完結というにはあまり盛り上がりもなくなんだか物足りない。
田口先生がいつの間にか「行灯」ではなくなっているけど。
過去の亡霊がいくつも登場して、懐かしさでいっぱいになる。
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2013年04月16日 読了
連続幼女殺人事件の犯人として捕らえられ、死刑執行後に冤罪とわかった大学教授の須藤。
そして、須藤が犯人だという証拠をでっちあげた刑事の身内には、世間とマスコミからの壮絶な糾弾が襲い、須藤の愛人だったアイドルが復讐を誓う。
久しぶりの赤川次郎。
やっぱりあっという間に読めてしまう。
そして、解決したのか曖昧なのか、疑問も残りつつなんとなく治まるのもいつも通り。
どこかコミカルで重くなりすぎない。
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2013年04月14日 読了
「どんな錠前も開ける」と評判高い錠前師・緋名。
ある日空き巣に入られた緋名のところに、「用心棒」だといって男が一人やってきた。
聞くと、兄のように共に育った髪結いの甚八に雇われたという。
女だてらに錠前屋となり、男のような格好としゃべり口。
さらには天才と言われたからくり鍵の作り手の娘であり弟子である緋名の、長い仇討ち。
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2013年04月13日 読了
京流・吉岡清三郎。
腕を貸して利息を取る貸腕屋として生計を立てている清三郎。
依頼人の足元を見て代金を決め、邪魔をするとさくりと切り捨てる。
そのキャラクターの設定が面白い。
用心棒とはいっても、口も悪いし心根も正しいとはいえない。
金のためにしょうがなくメンドウな事をやる。
前作を読んでなかったのを後悔。
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2013年04月11日 読了
行きずりの女を殺してしまい、ふらりと山道に車を走らせる吉行明敬。
そこで、幼い女の子を連れた、白兎(はくと)と名乗る不思議な少年に出会う。
家に帰りたいと訴える少女を送り届けるために、吉行は車を走らせる。
だんだんと少女に愛しい気持ちが芽生えるのを感じ、まるで自分の娘のように接する吉行だが、白兎にも少女にも、昔会ったことがあるような不思議な感覚を覚える。
始めは存在感の薄い白兎の様子が、だんだんと意味を持つ。
でも話も薄く、ただ不思議な小話として続くのだろう。
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